手術は全部で約1時間、

手術自体は30分程度で終了したそうです。

 

ストレッチャーで病室まで運ばれて、

病室のベッドにうつされる時に

少し意識が戻りました。

 

夫がものすごい心配して

一生懸命名前を呼んでいましたが、

眠くて目が開けられない。

 

麻酔が切れてないだけなのに、

夫が看護師さんに

 

「大丈夫なんですか!?

 意識は戻りますか!?」

 

みたいなことを言っていたのは

何となく聞こえました。

 

枕がなくて頭が低くて寝心地悪い…

横向きの体制が嫌…

酸素マスクがゴム臭い…

ものすごく気持ちが悪い…

足がすごく痺れてる…

 

一生懸命手を握ってくれている

夫に何か言いたいけど言えない…。

 


とにかく気持ちが悪くて吐きそうで、

何とか声を出して

 

「気持ち悪い…吐きそう…」

 

と、途切れ途切れに必死に訴えました。

 

夫が看護師さんに

 

「吐きそうらしいです!!」

 

って言ってくれたけど、

看護師さんは

 

「洗面器置いておきますね。

 でも、お腹に何も入ってないから

 吐くものないですよ。」

 

と夫に話していました。

 

ごもっとも…ガーン

 

と思いつつ、意識が戻りきらなくて

そのまま寝てしまいました。

 

酸素マスクって新鮮な酸素が

ガンガン入ってくるイメージだったけど、

出てるんだか出てないんだか

わからない程度の細い酸素が

入ってくるだけでマスクの

ゴムっぽい臭いが気持ち悪い。

 

吐き気もあって無意識に外すと

看護師さんに「あと1時間はつけててね。」

とまたつけられてしまい辛かったもやもや

 

後で調べてわかったのですが、

術後は、

舌根沈下のリスクを招くため、

 枕は使用することができない

術後数時間酸素マスクをするのは、

 低酸素血症の回避・術後悪心・嘔吐防止・

 手術部位感染防止が期待されるから

だそうです。

 

完全に眠れないけど、

目を開けることも出来ない、

そんな状態が何時間も続いていた気がします。

 

多分、看護師さんが何回か

体温と血圧を測りにきて

名前を呼ばれたけど、

ちゃんと答えられたか定かでない…。

 

何とか目を開けることが出来た頃には

夜になっていたと思います。

 

両足がとにかく痺れていて辛い…。

 

様子を見に来た看護師さんに

何とかその旨を伝えました。

 

通常は術後血栓防止のソックスを

履くそうなのですが、痺れが酷いので

ソックスは履きませんでした。

 

この日はとにかく眠くて、

ただただ眠りました。