本日は一般レッスンの後、ポテンシャル指導士の練習会していました。昨秋、資格を取ったばかりのE指導士が、4月から某施設でポテンシャルのクラスを持ちます。それのプレ体験会を3月に実施するというので、レッスンの実技演習をしておりました。
E指導士、ネックになっているのが「気付き」のレッスンではなく、「教える」レッスンになっていること。大概の運動指導の仕方は「○○をして下さい」「○○しましょう」などと、きっかり受講者に指示することがほとんどですね。
ポテンシャルは「気付き」の言葉かけでレッスンは進められていきます。
例えば、仰臥して片足を内外に倒す動作では
「股関節も動いている感じはしますか?」
「かかとが左右に転がるのはイメージできますか?」
「痛み違和感のない範囲で動いていますか?」
「必要最低限の力の使い方でしょうか?」
ってなふうに導いていきます。
これを「教える」言い方をすると
「股関節も一緒に動かしましょう」
「かかとを左右に転がして」
「痛み違和感のない範囲で動きましょう」
「必要最低限の力で動きましょう」
となります。
受講者に対して
「意識を向けさせるように問いかける」のか「受講者に指示する」のか。
一見、大差ないようですが、いえいえ、ものすごく違いがあるのです。
何の違いか?というと、
指導者の支配欲
なんです。
意識を向けさせる問いかけをすると最終的にどうするか、決定権は受講者自身にゆだねられます。
ところが、受講者に指示すると、決定権は指導者に。
機能の向上、改善というトレーニングの持つ意味合いを顧みると、どちらがトレーニングに向いた言葉かけなのか? 当然、意識を向けさせる言葉かけになります。受講者自身が納得して「意識」を持つと、受講者のトレーニング効果は上がっていきます。
過去のエントリーでも書いていますが、
「コーチング(導き)」と「ティーチング(教える)」で2つの集団に同じ内容のレッスンをした場合、「コーチング」手法の集団のほうが、トレーニング効果は断然高かった。
「ティーチング」は油断すると、指導者の思考の押し付けになりやすい側面があります。けれど、指導者サイドとしては「ティーチング」は楽なんですね。
「コーチング」は受講者が気付くまで待ってる必要があります。もしかしたら気付かないかもしれない。
忍耐力が要求されます。
支配欲については「柔らかい思春期ブルー」 というブログをご参照下さい。主に不登校の子ども達がテーマのブログですが、親子の関わり方は指導者としても、とても参考になるものばかりです。
ボディポテンシャルについては
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