曲はいいのに歌詞は残念!? Freedom(8) | 日本語ネイティブのための実用英語

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4) 彼女へのお願い

 

1         I don't want your freedom

 

(直訳)私はあなたの自由を望まない

 

これは、この曲のサビの部分です。このFreedomに騙されて、自由を謳歌する曲と思い込んでいたところです。

 

しかし、ここまでの話の筋を踏まえると、彼は彼女に自由に振舞ってほしくない、と訴えかけていることがわかります。具体的には、他の男と頻繁に会うようなことはやめてほしい、という気持ちを伝えているのです。

 

以下、試訳してみました。

 

君が自由に遊び回るのは嫌なんだ

 

2         I don't want to play around

 

(直訳)私は遊び回りたくない

 

彼女に対して、自由を制限することを望んだ一方で、自分自身の自由はどうなのか、という視点からの彼の台詞です。そもそも彼自身は、遊び回りたいなどとは思っていない、という気持ちを、この表現で伝えています。

 

試訳は以下の通りです。

 

僕は遊び回ったりなんかしたくないよ

 

3         I don't want nobody baby

 

(直訳)私は他の誰も欲しくない。

 

ここは、形式上は二重否定になっていますが、実質は一重否定、つまり通常の否定の意味です。よって、文法的には誤りです。正しくは、I don’t want anybody else.あるいはI want nobody else.のいずれかとなります。ただ、「他の誰も欲しくない」ということを強調したい場合、くだけた表現としてこのような二重否定の形式が取られることはよくあります。特に歌の世界での台詞には割とよく出てきます。

少し意訳して、以下のようにしてみました。

 

他の誰かじゃダメなんだ

 

4         Part time love just brings me down

 

(直訳)パートタイムの愛にはがっかりさせられるだけだ

 

Part time loveという表現からは、Stevie WonderのPart time loverという曲が思い出されます。Part time はPermanentの逆であり、「臨時の」とか「その時だけの」というニュアンスで、他の時間は別の状態であることが示唆されています。これは、彼女が自分だけではなく複数の男と付き合っているような状態を指しています。

 

Bring ~ downは、~をがっかりさせる、という意味のイディオムです。

 

彼女が自分だけの彼女ではない、という状態に、彼はがっかりしています。

 

この状態を少々意訳して、以下のようにしてみました。

 

僕が本命じゃないなんてがっかりだよ

 

 

5         I don't need/want your freedom

 

(直訳)私にはあなたの自由は必要ない/望まない

 

これは①の繰り返しです。この台詞は曲の中で何度も繰り返されます。NeedとWantが混ざりますが、訳は①と同じです。

 

君が自由に遊び回るのは嫌なんだ

 

 

6         Girl, all I want right now is you

 

(直訳)今私が欲しいのはあなただけだ。

 

Girlは親しい間柄の女性に対しての、男性側からの呼びかけの言葉です。

 

All I want が主語、right now が副詞、is が動詞、you が補語で、SVCの文です。

 

試訳は以下の通りです。

 

今、僕の中では君だけなんだよ