【あぶらの話⑧】
油の大敵「酸化」
人が老いるのと同じように油にも酸化という避けては通れない
劣化の運命が定められています。
油は長期間の保存や加熱により酸化が進むことがあります。
油が酸化するとその品質や味が損なわれるだけでなく、健康への影響も
懸念されます。
酸化によって発生する過酸化脂質やフリーラジカルは、細胞や組織への
酸化ストレスを引き起こし、慢性炎症や酸化的ダメージをもたらす可能性が
あります。
油が酸化する主な要因は以下の通りです。
酸素との反応
油は酸素と接触することで酸化が進みます。開封した油は酸素に触れ
やすくなるため、酸化リスクが高まります。開封後は早めに使いきりましょう。
高温の加熱
油を高温で加熱すると、酸化が促進されます。加熱によって油中の酸素が反応し、
酸化物質が生成されることがあります。
光や湿気の影響
光や湿気も油の酸化を促進する要因となります。直射日光や湿度の高い環境
に長時間さらされることで、酸化が進む可能性があります。
油の酸化を防ぐために以下のポイントに注意しましょう。
適切な保存
開封した油は涼しい場所や冷蔵庫に保管し、酸素や光を避けます。
適切な加熱
高温での加熱は酸化を促進するため、油の煙が立つまで加熱しないように
注意しましょう。
鮮度チェック
油の賞味期限や品質に注意し、古くなった油は使用しないようにしましょう。
どんなに健康を謳い、実際に効果がある油でも酸化してしまっては、
体にとっては毒となります。
新鮮で信頼できる油を使い、適切な保存と加熱を心掛けるようにしてください。