【あぶらの話③】 

今回は飽和脂肪酸のお話

いい油→不飽和脂肪酸と言われていますが、じゃない方の脂肪酸です。

ワルモノと言われがちなやつです。

 

飽和脂肪酸はざっくり言うと常温で固体の油脂。

動物の油、バターなどが飽和脂肪酸主体の油と言うとイメージしやすいでしょうか。

一方の不飽和脂肪酸は常温で液体の油脂、オリーブオイルなど植物系のもや魚の油が代表的です。

 

飽和脂肪酸は過剰摂取により悪玉コレステロールが上昇し、心筋梗塞等の

心臓疾患のリスクを高めることなどが理由で悪者扱いされてきました。

 

しかし、この飽和脂肪酸は動物の油以外にはジャンクフードや加工食品

などにも多く含まれており、そもそも体にあまり良くない食品とセットになっている

ことが多く、現代日本の食生活では容易に過剰摂取してしまうことから悪く言われることが多くなっていました。

 

最近では飽和脂肪酸の摂取量が多い人の方が脳卒中リスクが低かったり飽和脂肪酸が

うつ病などの改善に効果があったりということが分かってきています。

ここ最近注目されているMCTオイル(中鎖脂肪酸)も実は飽和脂肪酸です。

このMCTオイルは代謝をあげて脂肪を燃やし、体重を減少させる働きが期待できます。

 

また、飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸よりも熱に強く、酸化しにくいのも特徴の一つ。

酸化した油の摂取は体内での炎症リスクがあるので、加熱調理する際は、バター、ラードなどを選ぶと炎症リスク抑制につながることも。

(それでもがっつり揚げ物はあまりオススメしませんが…)

 

飽和脂肪酸の過剰摂取はやはりリスクがあるのでオススメはしませんが、

その質と量をうまくコントロールすれば体にメリットがあるものです。

バランスのよい食事を心掛けましょう。