ふと『草枕』の冒頭を思い出した。


智に働けば角が立つ。

情に棹させば流される。

意地を通せば窮屈だ。

       夏目漱石『草枕』より


まさに現代。

この現状を漱石先生が予見していたのだと

するとその慧眼に舌を巻くばかりである。


同調主義が蔓延る現代。

よってタカって人の陰口言ってみたり、

居酒屋に集まって飲んでると思えば

聞こえて来るのは仕事の愚痴ばかり。


何だかなぁ…って思ってしまうのだ。


なんで物事を善悪でしか見れなくなったかなぁ。


古来、日本には善悪を内包する懐の深さが

あったはずだ。

善から見て悪。悪から見て善。

物事には必ずどちらも存在する。

現代は善悪二元論が優勢で白黒ハッキリ

つけたがるが陰陽論ではそもそも

絶対善や絶対悪なんてものは存在しないコト

になっている。


古来の日本はその事実を知った上で、善も悪

も内包する懐の深さを持ち合わせていたらしい。


同調主義に日和らず、善悪の両側が見える

真ん中の道、所謂中道を歩くのは現代日本

においてはなかなかに大変なコトなのかも

知れない。


…でも各々が、中道の存在を思い出し、

お互いを叩くことなく認めあえれば世の中

もっともっと住みやすくなるんじゃないか?


なんてコトをふと思ったので、

備忘録として書き残しておくコトにする。


皆んなが笑いあえる世の中がいいな。


日々感謝。

いつもありがとうございます。

今日も一日ありがとうございました。