2足歩行となることで、

両肩は身体を支える役目から解放され

両手は自由に使えるようになり

人類の進化は急速に進んだといわれています。

 

その両手の付け根にあたるのが”肩”

肩の解剖学に則った定義はありませんが

おおよそ、中心が第四頸椎~第三胸椎、

外側が肩関節までを”肩”としているようです。

 

 

肩関節は肩甲骨・鎖骨・上腕骨の3つの骨で構成させていて

球関節という、人体の中で最も自由度の高い関節です。

 

肩甲骨は浮遊骨と呼ばれ、体幹と直接間接で繋がっておらず

背骨・頭蓋骨と筋肉で繋がっている、本来動きの大きな骨です。

 

 

【肩こりの原因】

 

肩こりの原因は大きく2つ

 

1・日頃の姿勢

2・肩甲骨を動かさない

 

現代の日本人の肩こりは

肩の筋肉が”疲労し硬くなっている”

というより

 

 

肩で頭や腕の重さを支え続けるために

筋肉を”緊張させる必要がある”

といった方が正しくなっています。

 

 

デスクワークでずっと下を向いていたり

近年ではスマホやタブレットを見続ける姿勢が

首や肩への大きな負担となり

肩こりの症状となっているだけでなく

猫背やストレートネックの原因にもなっています。

 

 

猫背やストレートネックになっていると

肩甲骨が本来の位置より開いているため

筋肉が伸ばされている状態になっています。

 

 

ゴムを伸ばし続けていると

細く硬くなりますよね。

同じ状態が肩・背中の筋肉にも起きています。

 

 

仕事や作業にのめり込んでいる人に

「肩のチカラを抜いて」という表現を使いますが

言われている本人はチカラが入っていることに気づいていないばかりか

チカラの抜き方がわからないこともあるようです。

 

 

真面目な方に特有の症状かもしれませんね。

肩こりがないから、不真面目だ!とは言いませんよ。

 

 

肩甲骨の動きが制限されると

過剰に動かなくてはならないのは

”肩関節”です。

 

 

肩関節の動きを支えるために

首・背中・肩甲骨をさらに安定させる(固める)ことが

必要になります。

 

 

まとめると

姿勢が前かがみになる

首・背中・肩甲骨で支える(固まる)

肩関節を過剰に使う

首・背中・肩甲骨で支える(固まる)

の悪循環となり

肩こりを悪化させていきます。

 

 

肩関節を過剰に使用することは

四十肩・五十肩の原因にもなりますので

注意が必要です。

 

 

【肩こりの改善・予防】

 

肩甲骨の運動や背骨(背中)の運動で

肩・背中の筋肉を動かし緩めることで

一時的な肩こり(筋緊張)の緩和ができます。

 

 

それに加え

日頃の姿勢や動作の改善が必須です。

 

 

お腹・腰・臀部の土台で支え

肩関節だけで動かさず

鎖骨・肩甲骨から上肢(腕)を大きく使うことで

肩周りの負担を減らすことで

肩こりの予防になります。

 

 

日常の中で首・肩への負担をかけない姿勢や動作を行い

緊張してしまった(凝ってしまった)時には運動で緩和する

これらを身につけることが

肩こりの改善・予防になります。

 

 

自由度の高い”肩”本来の役割に戻してあげましょう。

 

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福田:

理学療法士

セラピューティックピラティス  マスター

 

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痛みを健康へのチャンスに変える理学療法士

福田 理

BODY MAKE Studio 創

029-875-5644

 

 

プライベートレッスンでは

一人ひとりの”痛み”や”お悩み”に合わせた

運動のサポートや

カウンセリングを行っています。