
健康の話をする時に「脳腸相関」という言葉をよく聞く様になった。
脳腸相関とは…AIが教えてくれるには「脳と腸が自律神経やホルモンなどを介して密接に連携し、双方向に影響を及ぼし合う関係」だそうだ。
肥田式強健術をやる身からすると、“脳→腸”という順番でなく、“腸→脳”の順番の“腸脳相関”と言った方が感覚的にしっくり来るので、ここでは「腸脳相関」と書かせてもらう。
先日、ネットで興味深い記事を読んだ。
米ペンシルベニア州立大学などの研究者達によるマウスの実験で、マウスが起きている時の脳の動きは、腹部との力学的なつながりで引き起こされるという研究報告だ。
マウスが“動く”時に起こる腹筋の収縮(腹圧)がポンプの様な役割を果たし、血液が腹部から静脈網を通じ脊柱管に入ることで背骨内の液体を上に押し上げ、その結果として脳が動き、脳の中の体液(老廃物)が脳の外に押し出される…そういう仕組みらしい。
これを読むと、スポーツをした後に気持ちがリフレッシュするのも当然という気がする。そして、肥田式自体がハラ(丹田)の力をもって脳の能力を最大限に発揮させるという目標(?)を持ってする運動なので、この研究報告はしっくり来たというか…我が意を得た気分だ。
気功や呼吸法やヨガや坐禅やスピリチュアルな修行法など…が肥田式と同じカテゴリーになりそうだが、肥田式は身体の使い方(姿勢)のみの話であって、そこに精神的なアプローチを含まず、シンプルに“腸脳相関”を磨くためのエクササイズだと、36年続けて理解が深まるにつれ、その確信が強まっている。
フィットネスというよりは、Way of being…生物としての“存在の仕方”を学ぶための方法だと最近は感じている。