
ジム定休日の今日、夕方までは生業である掃除のお仕事!
午後から武蔵小山にてハウスクリーニング。そこまで自転車(社用)で行ってたので、仕事後にせっかくなんで(?)そのまま学芸大学駅前のブックオフまで自転車散歩。
武蔵小山は品川区と目黒区の区境にあたり、円融寺通りに出ると、そこはもう目黒区目黒本町エリア。
品川区や目黒区というとお洒落なイメージを持ちそうだが、(その面は勿論あるが)意外と庶民的な町の雰囲気である。
僕は杉並区出身だが、隣の世田谷区よりも、目黒区や品川区の方に杉並に近い空気を感じる。
円融寺通りから26号線に入り、僕の父の昔からの自転車仲間である“九十九サイクル”を横目に見ながら、目黒通りの目黒郵便局前交差点。そこから狭いバス通りを学芸大学駅前方面へ。学芸大学は高円寺をコンパクトにしてお洒落寄りにした感じの町並み。
約二十年前、数日間で東京のブックオフを全店(23区&市部)制覇したことがある。まあ心がどうかしてた為の暴挙だったのだろうが…それはさておき、学芸大学駅前店はその頃からある良店だ。
その頃は確か碑文谷あたりの環七沿いにもブックオフがあった。そして中目黒の大型店舗も当然あり、なかなか充実したブックオフAREAであったのだ。
学芸大学から26号線を、武蔵小山のブックオフに寄りつつ、戸越に自転車を戻す。今日のブックオフでの収穫は『「国境なき医師団」になろう!』(いとうせいこう/講談社現代新書)や「Number」誌の“落合博満と野村克也。”特集号などなど。

戸越からの帰路、浅草線を宝町で降り、東京駅八重洲口の八重洲ブックセンター本店へ。
この東京を代表する大型書店が、再開発のため今月末で一旦営業終了(2028年に再開?)する。
このお店にも本当にお世話になった。最上階の8階に漫画や映画や演劇や美術のコーナーがあり、オフィス街だからか、いつ行っても人はまばらで、ゆ~ったりと見て回れた。そして普通の本屋には無いマニアックな本も置いてある。それは4階の哲学や精神世界のコーナー、以前は地階だった格闘技と武道のコーナーも同じだ。
営業終了間際で空きが目立つ棚を、愛おしむ様に歩いて回った。

その後は、東京駅の丸の内側に回り、いま一番利用してる大型書店である丸善丸の内本店へ。
ここでいま、僕が若い頃に4年間お世話になった「本の雑誌」の創刊者、目黒孝二さん(1月19日に逝去)の追悼フェアを開催してくれている。
「本が読めないからと会社をやめた人」というタイトルが秀逸で笑ってるうちに…もうホントに目黒さんが居ないんだなあと改めて感じ、ぽろぽろ涙が出てきた。
編集部に居た2年間、僕は下っ端の“小僧さん”だったから、目黒さんと多く言葉を交わした訳ではなかったが、振り返ってみて…若い頃に最も影響を受けた大人って結局は目黒さんだったなと思う。
追悼の言葉で皆さん書かれてるが、面白いと思った本を手放しで「凄えぞ」と褒めちぎる、その素直さというかパワーというか…。こんな大人が居るんだと思ったものだ。
最後に会ったのは目黒さんの古希を祝う会だったが、僕がいまボクシングジムの会長やってるんですよと言ったら、「なにそれ!? お前、凄えじゃん!」と喜んでくれたのが、いまとなっては良い思い出だ。