“護心”としての格闘技と笑い。 | 南行徳 1Heartボクシングクラブの不思議な日常

南行徳 1Heartボクシングクラブの不思議な日常

こちら南行徳えんぴつ公園前 格闘技研究所。プロ育成ジムではないので、ほんわかした雰囲気です。


今日は定休日の1Heartボクシングクラブ!

写真は一昨年10月、MONSTARジムさんのスパーリング大会に我がジムから立花さん&オザキさん&ノーハンが出場し全勝した時の記念写真…ノーハンもジェイミーちゃんもお元気でしょうか?

世界はこの数ヵ月後からコロナ禍に巻き込まれていく訳で、この写真のシーンが遠い昔に感じる様なあれからアッという間だった様な…何だか不思議な感覚に襲われます。

この夏で、僕が旧キクチボクシングジムを引き継いで丸9年となります。先日、初期のブログを読み返していたら、2013年1月にこんな記事を書いていました。長いですが下記に全文引用…↓↓↓↓↓

いま『魅せるひとの極意 愛読書に一流の哲学をみる!』(asta*編集部編/ポプラ社)という本を読んでいます。書名はちょっと陳腐ですが、内容はいい本ですね。

各界で注目の活躍をしている人達が、自分の愛読書について語っているのですが、本について語っていながら、結局は自分自身について語っているという…そんな構造になっています。まぁ、そこまで血肉化するという部分が愛読書には確かにありますよね。

自らの愛読書を語るのは、蜷川幸雄、萩尾望都、柳家喬太郎、安野モヨコなどなど…興味深く読ませてもらいました。

そのなかで、振付家にして学ランで踊るダンス集団「コンドルズ」を主宰する近藤良平さんが、学生時代に影響を受けたのが、椎名誠の本だと知って、驚くと同時に嬉しくなりました。僕も同じく椎名さんに影響を受けた一人だったからです。

近藤氏は大学時代、椎名誠と仲間達の在り方についてこんな想いを抱いていたそうです。

「こんな楽しそうにやっている大人たちに対して、ちょっと悔しい、という気持ちもあったかもしれないですね。大学の頃の友達ってなんか薄っぺらい感じがしませんか。遊びに行こうぜと言いながら、本当に遊びに行きたいのかわからない奴らと出かけたりする。そんな自分の状況と比べても、こっちの大人の方が絶対楽しいと思ったんです」

実は、いま僕がこのボクシングクラブで作りたい雰囲気も、こういった様なものなんです。

楽しそうに真面目に馬鹿なことをやる大人達って、なんかイイですよね。

例えば、ルパン三世のような世界。軽薄でいいかげんでスケベですが、やる時はやる、というルパンの佇まいこそ真の意味で“カッコいい”と思います。

あと『1・2の三四郎』の様な雰囲気も憧れますね。極めて馬鹿なことばかりしている奴等なんですが、無茶苦茶に強い…というような。

そんなチームというか、いろんな所いろんなジャンルからこの場所に集まって、何やら面白い出来事が起きる…そういう集合体の雰囲気が生まれたらいいなぁと思ってます。

☆☆☆☆☆

…と、確りしたビジョンではなく、何とな~く思い付きで書いた文ですが、いま明らかにこの時に書いたジムの雰囲気になってますね…しかも当時は予想し得なかった拡がりで(^^;)

先日、中学生のフタバを相手に菱沼さん(お父さん)&ワタナベさんの大人二人が馬鹿馬鹿しい話をしているのを見て、思春期にこういう空気の中で過ごしていたら、子どもが間違った方向に行くことは無いのではないかなと…何となく思いました。

近藤良平さんが本の中で言ってる「大学の頃の友達ってなんか薄っぺらい感じがしませんか」の“薄っぺらさ”は、いまやあらゆる世代に侵食したと感じます。それはSNSがコミュニケーションの主流になったのが大きいと思います。

簡便なゆえに浅薄なやり取りになるのは当然といえば当然。小学生や中学生の頃からそんなやり取りの真っ只中に置かれてたら…これは大変だろうなと同情すると同時に、子ども達の将来に不安を感じます。

大人になって振り返れば…学生時代、同い年ってだけで一緒のクラスで日々過ごす状況って…考えてみれば不思議な話だな~とか思えるのですが、今現在その渦中に居る子ども達はそこが“全世界”とも言えるのであって、そこでマイノリティに属す子達などは特に深刻にしか捉えられないでしょう。

日本特有の“同調圧力”に通じる話ですが、子ども達を取り巻くあれやこれやを垣間見ると、様々な疑問が湧いてきます。

大人は果たして、本当に子ども達の将来を考えているのか?

つまり…子ども達が大人になり、社会に出て、自力で様々な試練を乗り越えれる様な人間に育てる…そんなことを本当に考えていると言えるのか?

大人のエゴを満たすためだったり、金儲けのことしか考えてなかったり、保身にアクセクするだけだったりしていないだろうか?

コロナ禍で様々な問題が炙り出された様に、この問題も、自分の身は自分で守ることを考えなくてはいけないと感じます。一家庭ごとで対していかなくてはいけない問題だと。

そういう意味で、格闘技を学ぶことは格好のセルフディフェンスになると思います。

護身術になると同時にそれは子どもの“護心術”になるはずです。

楽しく真面目に馬鹿なことをやる…は“笑い”…ユーモアの感覚がなければ出来ないことですが、“笑い”も格闘技と同じくらい護心術たり得ると思います。

苦しい状況も笑い飛ばせる胆力…それさえあれば敗北ではない。

笑えることは自由であること。

子ども達には腹を抱えて笑える様な子であって欲しい。

1Heartボクシングクラブはそのための場所であり続けたいと思います。


ジム情報
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入会金 なし! ★月会費 一般会員 11,000円 女性・高校生 8,800円 中学生以下 6,600円 チケット会員(10回券・3ヶ月有効)男性 13,200円 女性 11,000円 ※高校生以下は月会費と同じ値段

営業時間★平日 17:30~22:00(平日の開館は午後のみ。サンドバッグやミットなど音の出る練習は21:30まで)土曜日 9:00~12:00、16:00~20:00 日曜祝日 9:00~12:00、15:00~18:00  定休日★木曜日、お盆、年末年始、選手の試合日

※原則「予約制」となります。一度に1人~少人数、“三密”を回避した状態でのみ練習を行います。

住所★千葉県市川市相之川4-3-1※東京メトロ東西線「南行徳」駅徒歩3分。南行徳公園(えんぴつ公園)向かい。

お問い合わせ&無料体験のご予約は、1Heartボクシングクラブまで!(047-397-4251。もしくは直接ジムまでお越し下さい)