平成もあと数日。一つの時代が終わるってことは、やはり沁々と感慨深い。
平成元年の4月、高校生になった僕は念願だった格闘技を始めた。
本当は中学からやりたかったのだが、通ってた中学に格闘技の部活はなく、当時はいまほど街にジムや道場が溢れていなかった、そんな時代。
中学の後半は友達と公園でスパーリングをやってはいたが、高校に入って勇躍入部した柔道部が、僕にとって本格的に接した初めての格闘技となる。
考えてみると、正にちょうど三十年前の4月なのだ。
振り返ってみると、当時から研究好きで、顧問の先生から教わる前に技術本を読んで動きを試してしまう、熱心なのか変わり者なのか…とりあえず今とあまり変わっていない。
柔道を入り口にして、日本の様々な武道に興味が広がったのも高校時代だ。
合気道や昔の剣豪、そして肥田式強健術と、次々と新しい世界が広がっていく楽しさ。
『姿三四郎』で描かれる、明治人の気概と素朴さ純情さに憧れ、文庫が手垢にまみれるまで読んだ。
剣豪の流れからは山岡鉄舟や勝海舟に親しみ、そこから幕末史に夢中になった。
いまに続く全ての土台が、平成元年の高校生の自分の興味だったり悩みだったり迷いだったりからスタートしている。
平成という時代はそのまま、自分の試行錯誤の道程に当てはまる。
新しい時代はどうだろうか?
