こんにちは、世帯年収4000万、都内在住・世帯年収4000万・3人子育て中のぼちやまです。

 

GW始まりましたね!

他中学受験生家庭とは一線を画する(?)、我が家の過ごし方は後日書きます。

 

さて、本日はsapix2024中学受験報告会でも言われているような、女子上位層『志望校多様化』について検討していきます。

 

中学受験の女子上位層、

簡単にいうと女子御三家を志望する層をさせと思ってください。

 

男子ご参加に比べると幅が広く、S偏差値54以上、つまりアルファベット上位クラスからが女子上位層だと定義します。

(Y偏差値は男女別偏差値なので、性差を見る際に注意が必要)

 

多くの学習塾やマス媒体から、女子上位層の志望校の多様化が提唱されていると感じています。

 

これは、偏差値状況から見ても明らかだと皆さん思っているはずです。

 

 

実は、この偏差値が曲者なのです。

 

・偏差値表の表す数字の実態

 

偏差値表の数字って、S偏差値ですと、その偏差値帯の受験生のうち80%の受験生が合格する偏差値帯を表しています。

つまり合格最低点をクリアできる成績帯を表しているに過ぎないという事です。

 

その学校の母集団の質を必ずしも表しているんではないという点に留意すべきだと思います。

 

よく、PRESIDENTやダイヤモンドなどの週刊誌で「お買い得中学校はここだ!」という特集を見ますが、

各学校の大学合格実績は、その学校の母集団

入試のおける偏差値は、その学校の合格ライン(最低偏差値と相関関係)

比べている点で、分析手法としては、とても褒められたものではありません。

(この点も、どこかで掘り下げたいと思います)

 

では、これらを踏まえて、「女子上位層の志望校の多様化」に切り込みたいと思います。

 

 

・第1回志望校判定SOの実績

 

先日行われました、6年生向け第1回志望校判定SOを受験された方は合判データというものが見れると思います。

ここには、各偏差値帯別の志望者数及び合格可能性が図示されています。

 

それらを基に女子上位層の分析をしてみました。

 

まずは偏差値帯別志望者分布です。

表の数値ですが、70の行の下にある数字は偏差値70以上の子で各学校の志望人数です。

66ですと66~70未満の偏差値帯となります。

54ですと54~58未満の偏差値を表すこととなります。

 

公平を期すため、2月1日の受験校のみ抜粋しております。

(SOでは同一受験日の志望校は1校しか登録できません)

 

集計したのは、女子御三家及び渋渋です。

 

 

このままではわかりにくいので各偏差値帯別の志望者割合を記載します。

ここでは、母集団をこの4校の志望者に絞っています。

そのため各偏差値帯の割合を合計すると100%になるようにしています。

 

実際にこの偏差値帯ですと、ほぼこの4校に絞られます。

なんとなく傾向が見えてきたと思いますので、最後にグラフ化します。

このグラフは衝撃でした。

 

この結果から以下のことを考察として導き出します。

 

・女子志望校多様化のまやかし

 

まず、表から読み取れる事としては、

①最上位層での桜蔭の圧倒的志望度合い強さです。

上位層になればなるほど桜蔭の志望割合が増えます。

イメージとしては66はα1層

62はα中位

58はα下位

54はアルファベット上位となります。

 

②渋渋の安定感のある志望割合

次に目が行く点は渋渋の安定的な志望者割合です。

 

S54以上の層のうち渋渋を志望する層は

・共学校である点

・国際色がある点

の2つに魅力を感じており、この層は偏差値の多少の増減に関わらず渋渋を希望するという事です。

 

最後の考察です。

これは波紋を呼びますので、異論を認めます笑

 

桜蔭と女子学院は上位互換の関係である可能性が強いという点

 

女子御三家って現在の男子御三家とは異なり、学校毎の偏差値差ってそこまでないですよね?

実際にSAPIX偏差値は62~58の中で固まっていますし。

 

特に、校風が異なり、

お勉強系が桜蔭

自由系が女子学院

お嬢様系が雙葉

のようなイメージがあると思います。

 

上位層でも勉強を頑張りたい子が桜蔭、自由を謳歌したい子は女子学院のような。

 

でも、グラフから読み取れる結果は異なります。

完全に成績別に桜蔭と女子学院は補完関係にあります。

 

つまり成績の最上位は基本的に桜蔭

次のレベルの子は女子学院という事です。

(もちろん両者が混ざり合う領域は有りますが。)

 

これは誤解を恐れずにいうと、最上位ではない子が、「勉強だけが自分の特徴ではないよね」、という自覚を持ち

自由や闊達いう武器を磨ける女子学院を目指す、という傾向があるのではないかと思っています。

 

このことから、実は桜蔭を目指す子と、女子学院を目指す子の根っこはかなり似ているのではないかと思うに至りました。

(めちゃくちゃ反論を呼びそうなので、俗説とお考え下さい)

一方で渋渋を目指す子は成績が仮に最上位であったとしても渋渋を目指すことになるかと思います。

 

それでは~

 

 

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