夏の終わり坂を上ったら、心地よい風が吹いてきました朝が涼しくなって昼も短くなってきたそのときが来たか、といわんばかりに蝉たちが絞り出すような鳴き声をいっぱいに響かせる一生懸命のなにが悪い待ちわびた太陽の下、ただ一瞬の時間でさえ、それがここにいるすべてなのだと、蝉は蝉なりに、その本能で枯れるまで鳴き続けているのかもしれないこんなことを思ってしまう夏の終わりは、ちょっと切ない