1週間ほど前に読み終えてはいたのだけど、
読了感がすごすぎて、しばらく頭がぼおっとしていました。
(個人的な感想メモなので、まとまりないのはご了承くださいませ)


「私という運命について」白石 一文(角川文庫)

一人の女性が恋愛、結婚、家族の間で揺れる10年を通し、
女性にとっての運命とは何かを描いた物語です。


「選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。
 未来など何一つ決まっていない。
 だからこそ、私たち女性にとって一つ一つの選択こそ運命なのです」



これまでの選択の一つ一つが、現在そして未来を作り上げている。
ただ、信じているはずの「選択」が本当に正しいものなのかどうか、
それが自分でも見えないときがあって、そこで迷い、翻弄されていくのも
人生の面白みであり、切ない部分であったりするのかな、と。

そんな中で、人は徐々に自分の「運命」を受け入れ、
また選択することで進んでいくのかもしれない、、、。

たしかに主人公が自分の「運命」についてはっきりとした確信を持つまでには、
10年というスケールは必要だったと思うけれど、
しかし、登場人物が皆エリート(バブル世代)っていうのが個人的には解せない感じでした笑

ちょっと考え方も、とんがってる感じで。
でも、それが主人公が「運命」について考えるでもなかった頃の若さを描くには
ちょうどよかったのかもしれないけれど。


バブル崩壊後しか知らない世代のジェラシーなのか? むー。