言葉でハク付けるもんやないで 後編 | ぼちぼち野郎がぼちぼちやろうというブログ

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お疲れ様です、ぼちぼち野郎です。

 

昨日の続きです。

 

ほんまに酷い店でしょ。

 

早よ潰れたらええのにっていっつも思ってます(笑)

 

翌年、また同じメンバーで「鱧食いましょ」ってなりました。

 

メンバーのお一人が「じゃああの店行きましょか」っておっしゃられたんですけど、

 

おれ若造のくせして「他の店にしません?」って提案しました。

 

ほな同調する人の多い事。皆さん同じように感じてはったんですね。

 

他のメンバーさんが「おれの知ってるとこ予約したるわ」ってなりました。

 

当日、お店に行きましたが大きくはないけど清潔感のある感じ。

 

大将も「いらっしゃい」と愛想はないけど礼儀はある。

 

まず定番の湯引き。

 

例の店より身が大きくて太い。

 

食べたらほんのり温かさを感じるし、余裕で料理したて。しかもめちゃくちゃ旨味がある。お世辞抜きの絶品です!!

 

そして鍋へ。

 

当然具材はザルに盛ってあって「煮えにくいもんから入れて下さい」だけ。

 

鱧の量も食べきられへん位に盛ってあるし、みんなおっさんからおじいちゃんやからお腹いっぱいになった。

 

最後に同じように松茸出てくるんやけど手で割いた大きめの松茸が一人1本分出てくる。

 

「贅沢やなぁ」って誰かが呟いたら、

 

「すんまへん、それ中国産ですねん」やて。

 

エセ丹波産のちっちゃいのより全然美味いしなんでもOK。

 

終わってから幹事してくれた方に話聞いたら例の店より全然安いねんて。

 

これがほんまもんのお店です。

 

料理は言葉で飾るもんやない。味や食材の処理見てたら大将の意気込みが分かる。

 

この店のレベルまでなるとどこぞの店みたいに骨だらけの状態で客に出したりせんわ。最低限ウロコ位落としとけっつーねん。

 

その年の冬はここの店でカニ食べました。

 

「12月になったらカニの値段上がるから出来たら11月の末にしてくんなはれ。」

 

ってアドバイスもしてくれる。

 

出てきたカニは当然国産でブランドタグ付いてるし。

 

コロナ落ち着いたらまた行きたい店。

 

子供が手を離れたら家内連れて食べに行きたい店です。

 

どっちがどうか考えたら分かりますよね?

 

タバコ吸うような料理人が作った飯が美味い訳がない。

 

料理は心や。味から全てが伝わってくるねん。

 

仕事でも何でも相手の喜ぶ顔を想像してするのと、そうでないのとは結果が変わってくると思う。

 

少なくともおれはそうありたいと思う。