昼過ぎ。
雨雲の間から太陽の光が差し、濡れた街を照らした。
間もなく青空は雨雲に覆われて、もとの空にかえっていった。
「あぁ、雲の上にはいつも太陽があるんだな」
なぁんて。
当たり前のことに気づいた。
今朝。
駅までの道。
受け止めはじめた出来事に、まだ痛みも伴いながら。
「大丈夫だよ」
と、私が言った。
無意識に出た言葉。
深部の私が私に伝えてくれた。
私の本質は承知している。
なら、ゆだねるしかない。