ご存知だろうか。
文部科学省では、子どもたちの『生きる力を育む』ため、以下の3つを柱に新しい学習指導要領をスタートさせる。
「主体的」
「対話的」
「深い学び」
段階的に、既に幼稚園で2018年から始まり、2020年から小学校、2021年には中学校、2022年に高等学校で開始される。
実はこれ。
保育士試験の出題範囲で、テキストを読んで知ってはいた。
実に大事なことで、本当にこの学びが実行されたら日本は凄いことになるぞ!とは思う。
ただ、今の現状、現場である学校で、この内容を本質から汲み取り実現できる学校、教員がどれだけいるのか?というのが正直な気持ちだった。
息子が学校に行くことを辞め、私も葛藤しながら、学校ではない場所で大人になればいいと腹を括った。
そのために私に何ができるかを考え続けた。
息子が、学校以外の場所で大人になるために私ができること。
息子が大人になり、社会に出て、新時代を切り開くために。
それは、奇しくも。
自分で考えて行動し、他を知ってお互いを認め合い、学び続ける生き方ができること。
つまり、「主体的」な意識から行動して、「対話的」な見地からお互いを認め合い、「深い学び」につながると楽しいね!
ということだった。
でもこれ。
既に息子は、この多くを獲得している。
なので私は、息子は学校に行かなくても大丈夫だと根拠なく思えているのかも知れない。
それよりなにより!
私がそう生きることに楽しみを見出しているのだ。
私の人生を変えた息子の不登校。
このことを思うと、思い出すことがある。
池川明さんという方をご存知だろうか。
池川クリニックという産婦人科の院長をされ、「胎内記憶」に関する研究の第一人者である。
ドキュメンタリー映画『かみさまとのやくそく 〜あなたは親を選んで生まれてきた〜』に出演されている。
「私たちはなんのために生まれたの?」って、何人かの子に聞いたんですよね。
答えはすごく明確で、「それは人の役にたつため」ってこれ全員言うんです。
どうも私たちは人の役に立つために生まれてきているらしいんですよ。
で、一番最初に役に立ちたいのは、どうもお父さん、お母さん、特にお母さんなんです。
お母さんの役にどうやって立つか?っていうと、「自分が生まれてお母さんが幸せ」これが子どもたちにとって幸せなんですよ。
不登校含め、息子がお腹にいるときから現在までの息子を振り返り、本当に池川先生が言っている通りだと思う。
あのときも、あのときも・・・
息子は、私を幸せにしたいと思っていたし、今もそうだ。
なかなか受け取れない時期もあったけど、息子は諦めないでいてくれた。
それを想うと、こうして文章にしながら泣けてくる。
確かに、私は幸せだ。
だから、息子も幸せなのだ。
これ以上があるだろうか。
『人は何のために生まれるのか』
『人の役に立つため』
それは、
「主体的」な意識から行動して、「対話的」な見地からお互いを認め合い、「深い学び」につながる生き方をしていたら、必然的に『人の役に立つ』人生を歩むのだろう。
と、私は思っている。
池川明先生のご著書です。
関心のある方へ。