プロバンスのラベンダーを楽しむ情報、最終回

びっくり。
気付いたら、7月終わりそうじゃないですか。来週末からは夏休みで、旅の準備が全くできていないので、今週は、早朝とかランチタイム、夕食後まで使って、アワアワと情報収集活動。
夏休みの宿題も、最後にやっつけた派で、そういうのって一生変わらないってことね、笑。

さて、ノロノロとプロヴァンスまとめです。
最終日はミラノに戻るだけなので、本来ならば、勝手知ったる道を行きながら、寄り道などする気楽な旅のはずだったのですが、実は今回、プロヴァンスに向かう道で、異変に気付きました。

まずイタリア側から国境に向かう道の電光掲示板に、7月X日は全面通行止め、と出ていたのに、ナビをしていた私が気付きます。X日って、我々の帰りの日じゃね?と気付きますが、どういうことやらさっぱり分からず。
そしてフランス側に入った最初の大きな町で、路肩に、通行止めという看板があり、ツール・ド・フランスの文字が見えたんです。

そう、今年のツール・ド・フランスは、なんとイタリア中部のボローニャからスタートしたんです。って、そんなの知るわけがないですわ、笑。そもそもツールが、フランス以外を走るなんて発想、私にはなかったんですが、結構そうみたいですね。
しかし、よりによって、なぜドンピシャで…。

というわけで、帰りの選択肢は、大きく北上してフレジュスのトンネルをくぐるか、大きく南下して、海辺のマントンを経由するかの二択。トンネルは50ユーロ近くしますので、選択の余地なし、笑、マントン経由としました。
それなら、せっかくだから一か所くらい観光していこう、ということで、ニースを目指しました。

海辺は混雑が考えられるので、山側のマチス美術館に行こうということで出発。まぁまぁ順調に到着しました。
調度ランチの時間となったので、まずは美術館のある公園のベンチでおにぎりタイムです。



いつ来ても、木陰が多くて、良い公園だと思います。
海の方が観光客で大混雑していても、この辺りは地元住民のエリアなので、落ち着いているのも良き。
といっても、この時は、小学生の夏休みのイベントみたいなのが繰り広げられていて、グループに分けられた子供たちが、指導員と一緒にかけっこをしたりゲームをしたり、大盛り上がりでした。
おばちゃん二人、子供って元気でいいねぇ、と楽しくおにぎり。

ミラノでも、もはやそうなっていますが、フランスでは植民地が多かった関係で、もっと多民族国家になっていますよね。子供たちを見ていても、黒人の割合がとても高かったです。多民族とはいっても、子供たちのほとんどは、すでにフランス人でしょうし、小さい頃から一緒に過ごすことで、それが当たり前になって行くのではないかと思いますけれど、どうなんでしょうね。

では、行きますか、と美術館に向かいました。



マチス美術館。
この、カルダーの巨大作品、前もあったのかな。記憶なし。かわいいですよね。
昔は、ここからこの建物に直接入るんだったんじゃなかっただろうか。
今は、右手の方に地下に降りる階段がある作りになっています。
それにしても、なんか変に閑散としてないか?



入り口の方も、人っ子一人おらず…。
そりゃそのはず。この日は火曜日、休館日でした、涙。

月曜だったら、ちら、とは考えたと思うけれど、火曜お休みとは夢にも思わず、調べもしなかったよ。まぁさ、ついでに寄ったようなものだから、打撃は少ないけど、それでも、高速降りて、わざわざ来た感は結構半端なかったんで、悔しくて、周辺の美術館を調べたんだけど、同じニースのシャガールも、マントンのコクトーも、みんなお休み…。
皆さん、コートダジュールCôte d'Azurでは、火曜日が一斉にお休みなので、気を付けてくださいね!

そんなわけで、もうそのまま高速に向かって、ミラノへの帰路に着いたというわけです。海岸沿いでフランスからミラノに返る道は、とても久しぶりだったなぁ。夏は、いつでも渋滞するからね。

最後に、備忘で宿のことを。



La Guitoune Jerome, Mane

マーヌという村の、ちょっと郊外にあるアパートで、今回はAir BnBで予約。
ラベンダーの時期は、それなりにハイ・シーズンなのもあるだろうし、とにかくこの辺り、宿が少なくて、毎度苦労するんですよね。
一応クーラー付き、というのを必至にしたんだけど、朝晩は涼しくて、湿度が低いので、クーラーなしで窓も締め切りで、気持ちよく眠れる土地でした。こんなだから、フランスではクーラーも冷蔵庫もないっていう宿が、いまだに多いんだろうな。
鍵は、玄関前に暗証番号で開く箱に収められていて、それも楽だったけど、オーナーさんに一回も会えないのは、なんかねぇ、と言ってたら、出発の日の朝、オーナーさんとそのお母さんがいらっしゃいました。どっちかというと、挨拶というより監視?かなと思いましたけど、笑。
どうやら、ここらの土地を所有して、自分たちは、近くにあるもうちょっと大きな町に住んでいる、小金持ち、っていうか、オーナーさんである息子は、おそらく先祖代々の資産の管理で食っている感じでした。
お母さん、フランス語オンリーだったけど、最低限話が通じて、とても感じよくて、そうすると、宿の印象が爆上がりするから不思議。
内容に若干不満があったけど、ま、どうでもいいよね、感じよかったし、となったりして。
実際、セコンド・ベッドがいまいちだったり、Wi-Fiが一切使えなかったり、不具合はあったんだけど、ベッドは工夫で何とかなったし、Wi-Fiなくても困らないし。友人ともども、そういうことに対してはおおらかなとこがあるので、良かったなって思います。キーキー不満を言ってしまう人だったら、旅は一緒にできないだろうな。

キッチンは、それなりにちゃんとしていて、近所にレストランもないので、朝晩自炊以外の選択肢なしでした。



いつも、山盛りのサラダで、日常よりも野菜を食べてるかもしれないくらい山盛り、笑。ワインもぐびぐび飲めるし、安上がりだし、疲れて帰宅しての料理は若干大変だけど、でも、時間自由だし、サービスが遅いとかイライラする必要もないし、帰宅の必要もないし、気楽で楽しいもんです。
まぁ、長旅になったら、たまにはレストランに行きたいけどね。とにかくコロナのせいで、自炊がデフォルトになっちゃったよね。

今回、初日にあたりを引いて、気に入ったスウィーツ。



左は、おなじみのエクレア(巨大)。
右側のが、フラン(本来、プリンの意味)と言ってたけども、表面は焼いているけど、本体はしっとりと、チーズケーキのプリン版みたいなお菓子で、特徴は、ココナッツが入っていること。初日にいただいたのは、ココナツ触感が残っていて、二回目のは触感なし。でも、どっちも美味しかった!

そういえば、二回目に買ったパン屋兼お菓子屋さんで、我々は買うシステムが分からず、おろおろしていたら、レジに、入店した時はなかった行列ができてて、完全に後れを取りました。
仕方ないので、列について、注文の仕方をフランス語で練習しながら待っていたら、我々の前にいた青年が、横にどいて、「あなたたちが先にいました。」といかにも文法通りの日本語で、順番を譲ってくれました!

いや、びっくりした。
ヴァランソール高地の拠点とはいえ、日本人なんて普段はいなそうな村のパン屋さん。いるよね、今や、どこにでも日本語出来る人…。

店を出た途端、「我々、変なこと言ってなかったよね」と、フランス人て、感じ悪いよね、とかそういうこと、多分言ってなかったという確認をしました。いや、やばいよね。日本人は、本来声が小さいから、ちょっと離れたら会話が聞こえなかったりするんだけど、我々、在住長すぎて、声でかいし…、笑。

フランスでは、現地の人との交流が圧倒的に少ないので、こういうことがあると、やはり印象爆上がりで、その村は、また行くかもねぇ、なんて思ったり。

というわけで、プロヴァンス終了。
最初の印象では、ラベンダー目的での再訪はないと思ったんだけど、数日過ごしてみたら、あるかも?に変わりました。
次回あれば、ソー高地の方を探訪してみたいものです。



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