フオリサローネ2024 その13

アクセス可の時間が合わないから、ちょっと興味あるけどいけないな、と思っていた展示、早朝、通勤の途中、門が開いていたので、ちょっとだけのぞくことが出来ました。
こういう、早起きは三文の徳みたいなこと、去年もありました。早朝は、保守管理関係の人が出入りしていたりするんだけど、割とアバウトなんですよね。



Kohler - Terminal 02 Architectural Installation by Kohler x SR_A
with Designer Samuel Ross
c/o Palazzo del Senato

このメーカーさん、去年も同じ場所で派手な展示をしていて、一件派手だし、切り取って写真にするとかなり「映える」んですけど、全体としてはちょっとしょぼくね?という印象だったので、無理して見に行こうとは思ってなかったんですよね。
だから、並ぶこともなく、ちょっと見られたのは、ラッキーでした。



昔の上院議会の建物なので、立派な中庭ですから、その借景効果は大きくて、ちょっとしたミスマッチの面白さがある展示です。
Kohlerは、台所やバスルームなどの水回り関連商品のメーカーさんということで、今回は「賢いトイレsmart toilet」というトイレ・システムの展示が話題になっていたようですが、それはおそらく奥の方にあり、さすがにそこまで入り込む勇気はありませんでした。残念ながら、日本のメーカーでもない限り、関係者には絶対見えない容姿だし…。

規模がでかい割には、スカスカしてるし、なんだろ?またこけおどし的なやつ?と思ったんですが、パイプには、ちゃんと水が流れていたので、これはびっくり。



そのスマート・トイレというやつと、エコ的な汚水処理のなんたらとかを具現化してみましょうか、とでもいうコンセプトではないかと、勝手に想像しました。
この、流れている水がとてもきれいだったので、それにしても、作るの大変だったでしょう?と働いていた肉体労働者のおっちゃんたちをねぎらう気持ちになりました、笑。

結構規模の大きい展示も多いので、年々スケール感マシマシのこのイベントは、職人さんたちの仕事を増やしていることも含めて、経済効果すごいんだろうな、と実感いたします。



BIG - Bjarke Ingels Group
Relfaction with Audi
c/o Portrait Milano

ここも、歴史的建造物の中庭のようなスペースで、アウディは何年もここで出展してきていますね。ただ、近年、この中庭に通じる手前に、どうやら高級ホテルができたらしく、中庭への門のところに、常に黒服、大抵ガタイがめっちゃよくてかっこいい黒人男子がいたりして、ちょっとアクセスしにくかったり。

今ね、ホテルをググってみたら、なんと、一泊1000ユーロを下るお部屋がないという、高級を超えたホテルでした。なるほどね。ああいうお兄さん置いとくのも分かるわ。
このサローネの期間は、最低が2500ユーロとかみたいです。二人部屋ですよ。そういうお値段設定でも引き合いがちゃんとあるということだから、世の中には、私レベルの普通の物差しで測れないお金持ちが沢山いるんですねぇ。

余談長し。

というわけで、これも通勤前の早朝に、ちょろっとのぞいて見たんですけども、リフレクション、うん、確かに鏡みたいな壁があって、景色が写り込んでるよね。って納得して退散しました。
いかにも、出立のお客さん待ち、という高級黒塗りハイヤーがずらり。居心地悪いよ、庶民には、笑。



会社帰りに立ち寄った先は、まず、こちら。



Dolce & Gabbana Casa - New furniture adn complements
c/o Dolce & Gabbana Casa Show room

このショールームも、通勤路にあるので、ウィンドウを楽しんでいるんだけど、一回くらい入ってみたいなと思って。
このフオリサローネの期間中は、黒と金のコレクションをメインに展示していました。基本派手トレンドなんだけど、これはちょっと…。
成金趣味要素も入ってて、引けてしまいます、よねぇ?こんなベッドで快眠できる人っているかなぁ…。



どうにも身の置き所のない居心地の悪さです、笑。
とりあえず外からはうかがい知ることのできない、二階にも上がってみます。



おお~、ここは割と普通に店舗で、ほっとした~。
これは、金と黒シリーズの前に、並んでいたシリーズで、違う意味で派手派手だけど、シチリアっぽい愛らしさも入っていて、好きだった。色彩の氾濫ぶりが、かわいいよね。



そうそう、こういう感じ。
自宅がこんなだったら疲れちゃうかもしれないけど、でもこういう一角があってもいいかなっていう可愛さがあって、私は好き。一角に、というくらいに、広い家じゃないと無理なわけで、もちろん無理なんだけどさ。
いろんな好きなテイストをちりばめられるくらい広いお家に住めたら、楽しいだろうなぁ。
お家とかインテリアって、お洋服と違ってとっかえひっかえできないから、それで憧れみたいなものもあるし、こういうショールームとか愛でる楽しみっていうのはあるよね。普段は怖くて入れないけどもね。
小物の一個くらいは買えるんだろうけど、無駄に高価格なんだろうから、お値段は一切確認しませんでしたよ、笑。



ドルガバのショップを北上して、次の目的地に向かいます。この日も、結局歩け歩けだったなぁ。仕方ないんですよね、半端に近いと、移動手段、他にないから。



Fondazione Luigi Rovati

この財団の美術館については、昨年のフオリサローネの、ある展示で知るところとなったばかり。デザインも含む建築ゼネコン系っていうか、そういう会社が、自社施工したビルやプロジェクトの展示をしていた中に、この財団の美術館の内装も含まれていたんですよ。
内装もかっこよかったんだけど、財団の所有する美術品のメインが、どうやらエトルリアの発掘品であるらしいということで、エトルリア好きの私としては、是非一度は行かねば、と考えていながら、なかなか行くチャンスがなかったんです。

なので、これはチャンス、とばかりに行ったんですが…。



入ってすぐのアトリウムに、こういうボックスがあって、見学できるのはそこだけでした、シュン。
それも、もう展示時間は過ぎているということで、本来は、このボックスがオープンになって、何か見られるようだったのだけど、何が何やら分からない、ということで終わってしまいました。
オープンしたら、何があったんだろうか…。

いずれにしても、今月早々、博物館美術館に無料入場できる第一日曜日に、この博物館には無事入場しましたので、後日、別途アップしますけれど、このボックスが何だったのかは気になります。

その後、さらに帰宅方向となるデジタル美術館MEETへ立ち寄り。



Neutra - to the edge of matter. An unforgettable journey
c/o MEET Digital Culture Centre
(Atelier Oi, Draw studio, Foster + Partners, Gabriele e Oscar Buratti, Mario Bellini, Migliore + Servetto, Nespoli e Novara, Zaha Hadid Architects)
Installation by Migliore + Servetto

どういう会社の展示だかまったく分かっていないのですが、「実際と仮想の間での天然石の世界への旅は、8 人の国際的に有名なデザイナーとのコラボレーションを寿ぐ共感覚の体験を生み出します」とうたわれています。
石というマテリアルがフューチャーされているようです。



周囲の壁がスクリーンになっているスペースでは、数多くの石の図鑑が投影されて、ぼーっと見ているのも楽しいものでした。
置いてあるインテリア、きっと石をメインに作られたものなんでしょうね。今更、気付いていますけれど、笑。



著名デザイナーさんの中には、過去に好きな展示を多く手掛けてきたアトリエ・オイさんの名前もありました。また、ザハ・ハディッド・アーキテクツの名前もありますね。ザハさん亡き後も、会社は残っているのですね。

その後、帰りながら、え?と二度見してしまったやつ。



Coccolino - Profumo da un altro pianeta

Coccolinoって、日本だとファーファというやつになるのかな。あのかわいいクマちゃんの柔軟剤ブランドです。
週末に、何かイベントをやるようで、その準備が進んでいたんです。
コッコリーノの頭部が花で覆われている様子だけど、工事中は怖いというか不気味というか…。
「他の惑星からやってくる香り」というタイトルになっていて、新しい柔軟剤フレグランスのプロモーションらしいのです。
ということは、頭部に入ると、その香りがしたりして、暗闇にビデオ投影とか、きっとそんなところでしょうね。

それにしても、こういう色合い感覚って、明らかに日本ではありえなくないですか?


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