リグリアのクリスマス その4

も一つ訪ねた町は、アルベンガAlbengaです。



この辺りの地域は、海辺からすぐに土地が隆起している土地が多く、その隆起している斜面に成り立った町が多いのですが、ここ、アルベンガは、平地にある町。
サンレモなど、もともと斜面にあった町が、時代とともに平地部分に新市街が出来たのですが、アルベンガは、もともと平地だったんですよねぇ。

中世史の勉強しているので、ふと、そういうことが気になったりします。ここらって、フランスからの街道になるはずなのに、平地に町って、なんか大胆だよなぁ、とか。
それで、つい地図を見てしまうこの頃の私なんですが。



川があるために、平地が広がっていること、そして、海岸線がぴょこっと出っ張っていることが分かります。街道が、山の方にあるから大丈夫的な?



右が海、左の赤線が現在の国道だけど、おそらく古い街道が元になっているはず、というところ、緑だ囲んだ部分が旧市街となります。
壁をぐるっと建てて、防御態勢は整えていたんだろうな。
実際、国道方面には、一部壁が残っています。



実は、わざわざ壁を撮影したわけではなく、ここ、オリーブオイル屋さんでした。残念ながらお休みでした。リグリアのオリーブオイルは優しくて癖のないテイストなので、お勧めです。
立てかけてあるものは、おそらくオイル製造に使われていた古い道具なんだと思います。古い石臼なんかも、無造作に置いてありました。



こういうやつでゴロンゴロンとつぶしていくと、熱が出なくて、良いオイルができるっていうやつ。すごい大きい石だから、取り扱いも大変だったろうね。良い石がないと、良いオイルも絞れないってことにもなるんだろうな。

おっと、話がそれましたけれど、まぁそういう立地なので、しょぼい町だったんだろう、と思われるかもしれないけど、さにあらず、立派な教会があるんです。



とても立派な洗礼堂や、堂々とした塔もあって、しょぼいどころか、の規模の教会なんですよね。そして、領主様のお城もあったようです。
今あるこれら教会と関連施設の起源は中世なので、中世期に繁栄した町なんだと思いますけど、それにしても、土地に限りのある壁の中で、よくぞこれだけのものを作り上げだものよ、と感心します。



この、洗礼堂の中に、キラキラで素晴らしいモザイクがあるんです。今回、それを再訪したくて行ったのですが、残念ながらお休みでした。
後ろの塔は博物館になっていたので、受け付けのおやじに尋ねたところ、「なんか知らんが、今日だけ休みなんだよねぇ。明日も明後日も開いてるけど、今日だけ~。残念だったね、またいらっしゃいね」って、残念でもなんでもなく、むしろ楽し気に教えてくれました。
まぁさ、クリスマスイブだしね、日本で言えば大晦日だから、開いていても午後はお休みとか理解できるので、期待してなかったし仕方ないけども、あのおやじはなんであれだけ楽しそうにクローズを告げるんだ?と、ちょっとムカッと来ました、笑。

仕方ないから、旧市街をぶらぶらと散歩しました。
イブの夕方、人出半端ない。
そんな中、不思議なディスプレイを発見。





分かります?
プレゼントの箱が、通りの壁にくっついたり下げられていたり。
プレゼント、よろしく、みたいなものかと想像したけど、他の通りでは見なくて、このトブラーロ通りVia Toblaroだけだったのよねぇ。
後から検索したけど、別に何もヒットせず。一応お店屋さんの並ぶような通りではあったから、通りで決めたクリスマス・ディスプレイに過ぎないのかもしれないけど、気になる~、笑。
すっごく短い通りだったから、すぐに通り過ぎちゃって、でも、あえて引き返して、お店の人にでもいわれを聞いてみたらよかったよ。

教会脇では、生きたプレゼーペでもやる予定なのか、動物がいました。



でも、日暮れとともに、馬と牛が、トラックに積まれてご帰宅。キリスト生誕前にお休みするのかな、笑。



すっかり日暮れて、イルミネーションが美しくなってきたころ、帰路に着きましたが、帰り道にあった温度計に驚いた―。12月24日の19時ごろだったんだけど、なんと16度でした!
さすが避寒地リゾート地。そして、これだけの人が、外のベンチやカフェでのんびりくつろぐわけだよねぇ。
実際、冬のコートは暑くて、ちょっと歩くと着てられねぇ、ってなってた。


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