4年ぶりの一時帰国、最終回
ミラノで一番仲良くしている友人が、このまま何事もなければ、おそらく来年早々から年金生活者になります。自分は、まだ数年あるけど、でも、これまでの人生を考えたら、ほんのわずかの期間となってきて、日本への永久帰国も少しずつ近付いてきているんだなあ、と時々しみじみします。
まだ、具体的ではないけれど、そんなわけで、帰国後の生活関連を考えたりすることも結構あるんだけど、先日、日本のイタリアン・レストランの動画を見ていて、イタ飯に関しては、日本でも美味しく食べられそうだし、なんか安いお店も多そうで、ちょっと安心したりして。
実際、イタリア外で食べるイケてるイタ飯って、多分日本だけなんだよね～。
勿論高額を覚悟すれば、どの国でもそれなりのレベルのものは食べられるけど、コスパ考えたら、日本が一番だったりする。
でも、日本にいたら、きっとそんなに食べたいって思わないかもしれない。結局和食が好きだし。
で、今更の一時帰国の備忘最後は、日本でいただいた美味しいものを振り返っておこうと思います。
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今回、主に姉の家に滞在したのですが、姉と私は、父親の血を受け継いだらしい超呑兵衛で、一人でもちゃんと家のみしちゃうタイプ。姉は料理もうまいし好きだし、でもどかどか系で、いろんなものを沢山出してくれます。
近所のお店にも行ったりしたけど、在宅の時は基本二人のみで、サワー系で始まって、日本酒四合瓶で〆る、という流れ。お魚と野菜中心に色々作ってくれたし、毎晩エンドレスでおしゃべりして酒盛りって、楽しいことでした。
弟宅でも、一回手料理をご馳走になったんだけど、圧力鍋で角煮なんかやっちゃってさ、もうびっくりした。
母親と同居して介護をしてくれていたので、昔々は、フライパンに油をしくことすら知らない子だったのに、すっかり料理ができるようになっていて、姉ちゃんは感動した。畑をやっている近所のおばちゃんから、白菜とか大根をもらうらしくて、野菜も食べるようになってたし、環境は人を変えるね。当たり前だけど。
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いつもお会いするご夫婦は、いつも素敵なお店でごちそうしてくださるんだけど、今回も銀座のこじゃれたお店で、ランチのコース。昼間からビールと日本酒で、おしゃれなお皿の数々をいただき、久しぶりのおしゃべりも止まらず、幸せなひと時でした。
こういう割烹というの？一皿ごとに、材料とか説明がされて、なんか高級感漂うお店だったけどね、どっちかというと、説明聞き流し、おしゃべりに夢中だったかも。失礼ね、お店に、笑。
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いつもは一人の友人宅が会場の女子会、今回は諸事情から外となりまして、豆腐料理のお店のランチでした。
ここもコース料理となっていたんだけど、加えて、飲み放題プランの方がお得感あるよね、と集まった三人とも呑兵衛全開。で、ビールから初めて、日本酒、ワインと頼みまくり。最後は、時間切れになる前に、多めに頼もう！とガンガン頼んで、かなり酔っ払った状態で、お店近くの神社にお参りして解散でした。ランチなのに、3時間くらい飲んでいたのかな。昼間から飲める喜び、笑。
お値段見て、ちょいと高いかしら、と思ったんだけど、イタリアのお値段を考えたら、特に円安だし、めちゃ安だった。飲み放題だもんな、笑。
あ、酔っ払い状態なんで、ほとんど撮影しておらず、やっと撮った写真はブレブレでした、涙。
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母が健在の頃は、毎年深大寺に初詣に行って、帰りにお気に入りのお店でおそばをいただいていたけど、今回は残念ながら行けず。でも、美味しいおそばが食べたかったので、比較的近所のお店に久しぶりに行ってみました。
以前は、地元のヒト御用達だったと思うんだけど、今は、ネット情報とかで、わざわざ食べにくる層というのがいるからだろうけど、ランチ、早めに行ったにもかかわらず、ギリ、最後のテーブルに着くことが出来ました。
卓上に、オーナー執筆の本が置いてあったのにはびっくり。今や、この本店に加えて、数店舗を構えているようでした。
ランチ、三つくらい種類があるんだけど、確か千円でお釣りがくるお値段で、そばとミニどんぶりのセット、コスパいいし、美味しいのよ。
やっぱりおそばは美味しいよねぇ。
そういえば、友人がお土産に、と深大寺の乾麵をくださったの。これが美味しかった！スーパーの乾麺とは別物で、やはりいいものは美味しいのね、と実感でした。
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最近は、なんとか系とかいうの、よく聞くけど、私はダサいと言われようとも醤油ラーメン派なの。このお店も、確かトンコツ系メインだったと思うけど、あえて醤油、笑。
ラーメン、このところ、海外でも人気の日本食になったけど、そして、日本人も大好きだけど、私は日本にいるときにもこだわりゼロだし、そんなにラーメン愛はなかったので、今のブームって不思議なくらい。
ミラノにも何軒かあるけれど、結構淘汰された感じ。2015年にミラノ万博があって、食がテーマだったこともあって、直後に結構ラーメン屋さんできたんです。でも、そのまま残っているところはないんじゃないのかな。
欧州では、トンコツとかミソとか、こってり系が好まれるので、醤油派の私が美味しと思うラーメンは、はっきり言って袋めん…、笑。
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ご自宅に招いてくださる友人も多くて、これまたゆったりのんびりと飲み食いが楽しいもんですよね。
イタリア生活で、自宅に呼んだり呼ばれたりが普通になっているから、何とも思わないけど、昔々日本で暮らしていたころは、あまりそういうことがなかったなぁ、と思います。田舎だったら、冠婚葬祭だったり、正月だったり、そういう時に実家で集まるとかが普通にあるんだろうけど、東京だから、そんな広い家に住んでる人もいないし、まぁ時々親戚の家に行く程度だったり、友達関係でも、若い頃はみんな狭い家に住んでたり、東京も広かったりするから、自宅同士の行き来って、そんなしなかった感じ。
でも、不思議なもんで、海外で出会って付き合ってきた人が、東京でも意外と行き来しやすい場所に住んでたりしてさ。この素敵なお皿も、昔ミラノでアパートをシェアしてた友人宅で、彼女、当時はそんなに料理をするタイプじゃなかったのに、今ではイタ飯系の料理人みたいに、手早く美味しく作るんで、びっくりしちゃった。苦労してきたんだよねぇ。今は幸せいっぱい！ということで、こっちも嬉しくなっちゃったな。
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以前フランスにお住まいで、数年前に永久帰国された友人ご夫婦も、ご自宅に招いてくださいました。フランスでしょっちゅう泊まらせていただいていたので、今回もぜひ泊りで、と誘われ、なんの躊躇もなく遠慮もなく、お泊りでお世話になってしまいました。習慣とは恐ろしいですね。
フランスでは、畑で作った日本野菜を使ったお料理をいただくことが多く、いつもいつも美味しいものばかり。そして、日本でもごちそう攻めでした。有難いことです。
フランスでも日本でも、止まることのないおしゃべりで、なんでこんなにおしゃべりできるのかしらって不思議になります。
気持ちの良いお散歩もご一緒して、素敵なティータイムまで。
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フランス菓子も美しいですが、和菓子の季節感は、素晴らしいですね。そして苦いお抹茶と合わせる感覚が、これはもう他にはないですよねぇ。
甘いものといえば、こんなものも…。
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トトロのヨモギパン。
なんてかわいいんでしょう。こういうおやつパン文化も、日本独特。あれは、一体どこから来たんでしょうね。甘いものも塩系も、日本のパン屋さんって、海外の人はびっくりするんじゃないのかな。
スーパーで売ってるような菓子パンも美味しいし、つい買っちゃう、っていうか、メロンパンだって、一度は食べときたい、みたいのありますよね。
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別のお友達宅でもおでんだったんだけど、おでんって、しみじみ家庭料理なんだよねぇ、と思いました。料理名は同じでも、家庭ごとに全然違ったりするのって、ありますよね。すき焼きとかも結構そうらしいけど、結局人は自分が食べた家庭のものが基本になって、お店のものなら、これはお店だから違うんだからって、思って納得できるけど、よそのお家のものは知らなかったりするじゃないですか。
家のおでんはどうだったかなぁ、って思ったけど、考えたら、毎回一時帰国でいただけるものでもなくて、あまり覚えてなかったりして、焦っ。しかし、大好きなおでんを、二回もいただけて、幸せだったなぁ。
こんなに、毎日毎日ごちそう攻めで、美味しいお酒を大手を振って飲めるのは、一時帰国あるあるだと思います。一年に一度のことだし、今回は四年ぶりだからね、休肝日とか気にしないもん。
年末年始の滞在より、食べ物に制約がなくて、そして食材も美味しい季節だし、秋の帰国はとても良いものだと思いました。
とにかく、和食は美味しい。それに、普段おひとりさまの生活は、動画見ながら、とか、読書しながら、とかの食事になるから、人と一緒にわいわいいただくっていうのが、また楽しからずや、みたいのもありますね。もちろん、大好きな人ばかりだから楽しいんですよね。
いやはや、今更ながら、甘やかされた二週間だったなぁ。自分がうらやましいよ、笑。
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