フオリサローネ2023 その9

見学二日目の最後は、満足度が若干低かったし、こっから地下鉄で帰っちゃおうかな、とも思ったんだけど、ふと、通りかかった場所に寄ってみることにしました。考えたら、ここ来るの、かなり久しぶり。



Corso Como 10

これは上階から中庭を見下ろしています。
正面、ちょっと廃墟感がありますが、笑、現役の住宅です。住居が横並びになっていて、入り口の前がバルコニーみたいな渡り廊下とでもいうんですかね、これはミラノの典型的な住居スタイルなんですよ。今は、歴史的建造物みたいな感じになるくらい、少なくなっちゃっていますけれど、この辺りは、古い建物が多いので、こうやって中庭に入ると、目にすることができるんですよね。

それにしても、改めてびっくりしたのですが、このコルソ・コモ10、そもそもはおしゃれブティック(ファッション、雑貨)やデザイン関係の本や、ギャラリー、プラスカフェ、という様子でスタートしたと思うのですが、今やレストランとカフェスペースが異常に広くなっていて、そっちメインみたいな様子でした。
入り口は非常に閉鎖的で、ちょっと入りにくいよね、という様子は相変わらずですが、もはや知れ渡っているのでしょうね、カフェは満員でした。

それでも、コルソ・コモという道は、今ではすごい数のカフェやレストランが、主に観光客向け、という様子で軒を並べているのですが、それらとは一線を画す雰囲気です。

私の目当ては、ここに昔からあるギャラリーFondazione Sozzaniです。ここでは、裏切られたこと、ないです。なんせ無料だしね、裏切られるも何も…、笑。
小さいスペースと大きいスペースがあり、この時は二つの展覧会をやっていました。



Kris Ruhs - Resonance

色々異なる素材を使った花のようなオブジェで、つまらなくはないんだけど、三次元の作品よりも、壁にずらりと展示されたスケッチの方が、好みでした。



どれもが、色合いとか、書いてあるはなや花器、チャーミングで嫌みがなくて。二、三枚、並べて飾りたいなって思いました、笑。実際、販売してましたけど…。



まるで、お友達のお宅に来たような、住宅地感満載の窓外。



さらに階段を上がると、もう一つ大きな展示スペースがありまして、そこでは、こちら。



Augusto Betti
Artista + Designer with Paradisoterrestre

ベッティさんは、1935年生まれ、孤児で軍人で、だけど、世界大戦の後、画家として活躍、その後もいろんなアートの世界とかかわった、みたいな、結構独特の立場にいた方のようです。
フオリサローネの時期だったことで、家具などをフューチャーした展示になっていたのかもね。



階上の片隅で、超真剣な様子で立ち話をしている二人が、超気になりました、笑。

さて、このギャラリー、素敵なところがあるんですよ。この大きなスペースの奥に、らせん階段がありまして、屋上に出られるんです。



屋上からは、ミラノのかっこいい高層ビルと、古い住居との素敵な風景なんかを見ることが出来ます。
そして、おしゃれっぽい椅子やテーブルも置いてあって、勝手にくつろぐことが出来るんです。



これは、すごく秘密の場所、笑、ってこともないけど、あまり知られたくないよね。まぁ、入り口閉鎖的だし、知らないと来られない場所だから、大丈夫だと思うけどさ、いつもこういうゆったりしたスペースでいてほしいわ。



フォルナセッティのガーデン・インテリアなんかもあるのに、人はほとんどいない。素敵。



フォルナセッティ、すごく好き。そういえば、フオリサローネ最中に、見に行ったことがないかもなぁ。フォルナセッティは、商品が素敵すぎて、ショップもギャラリーみたいなもんだから、別に特別の展示がなくても、ウィンドウ見てるだけでうっとりしちゃう。

とまぁ、相変わらず素敵なコルソ・コモに満足して、二日目も充実して帰宅。
しかし、連日10キロとか、さすがに身体が疲れてきているので、翌日はお休みしようと思いました。が…。

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