愛を読むひと
を観ました。http://www.aiyomu.com/
ストーリーに関しては、何の事前情報も求めず、ケイト・ウインスレットがアカデミー賞を取ったことを覚えていたぐらいでしたので、彼女が愛のある本を読むのかな、とマジで思っておりました。
この映画はよかった。
この原作本を読んだら、もっと面白いのかもしれないなあ。
人間の罪の意識をどうすればいいの?それはどうあればいいの?(どうあれば、世間が納得するのかが、究極のところ、一番効いてくるんでしょうね。)
集団的な狂気の時代における行為に対して、その忠誠心の対象が否定された次の時代に、個人がどこまで前の時代の罪を負わねばならないのか。
誰が誰よりも、より罪深いとか、罪が軽いとか、そんなことは、決められない(ことが多い)。
そして、一人の人間の最大の屈辱(或いは尊厳)とは何なのか?人によって守りたいものは違う。
村上春樹の1Q84 BOOK2の帯には
心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外にでないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。
とあった。すごい!と唸ってしまう。
ケイト・ウインスレットが演じるハンナは、彼女の、彼女が思う、屈辱的な秘密を心の中にしまったがゆえに、それが露見しないようにふるまったが故に、より重い罰を科せられた。まさしく塀の向こう側の別の世界で生きることになった、わけですねえ。同時に別の史実が生まれた。
恐るべし、村上春樹。うまいこと言うねえ。
bocapちゃんが、何を言ってんだか、わからないと思います。すみません。
この映画は、ひかれあい葛藤する男女の愛情物語としても、お勧めです。
ドイツが舞台で英語で芝居しているのですが、上手にドイツ訛りをだしているような気もしました。たぶん、上手でしょう。
この映画は「中国の小さいお針子」という中国映画に、たまたま似ている。本を読んでもらうことは、独りで本を読むことにはない愛がある。愛が反応しあって膨らんでいくんだと思うのです。心を満たし、そして、心を乱す。