仕事と介護の両立を考える

 

 

令和6年6月15日(土)
国際会議場で開催されました仕事と介護 応援フォーラムin北九州

会場には約80名の方に参加いただき、
仕事と介護の両立を応援したい!
など熱い思いを持って参加くださった方が多く、
とても熱気に包まれた雰囲気でした。

オンラインを含めると100名を超える方がご参加くださり、
とても有意義な時間となりました。
今回はフォーラムの内容について書きたいと思います。

 

 

 

プログラム 
展示の部 10:00~16:30 展示会場
フォーラムの部
午前:仕事と介護を応援する 介護ITハッカソン
午後:仕事と介護 応援フォーラム

 

 

 

 

基調講演
本質的な仕事と介護の両立とは
~個別相談につなぐ家族介護のマインドセット方法~ 
川内潤氏(NPO法人となりのかいご代表理事)


基調講演より、
今回の育児・介護休業法の改正により

☆40歳程度の年齢に達した従業員への周知
☆介護を担う従業員への意向確認
☆早期の情報提供

が企業に義務化されましたが、

介護離職者の離職理由の詳細等の調査及び勤労世代の介護離職防止に資する介護保険制度の広報資料等の作成によるとhttps://www.murc.jp/wp-content/uploads/2024/04/koukai_240425_24.pdf

実は介護離職者の方が、
事前に介護制度を調べ、職場に相談し、地域包括支援センターに相談していた
ということが分かっています。



 

 

  介護者家族のマインドセットも含めて両立支援

 

 

印象的だったことは、
情報提供をするだけではなく、
家族介護者が穏やかに過ごせ、継続性のある介護の形を作ること。



つまり、
情報提供だけではなく両立はできるというマインドセットも伝えることが大切である
ことを学びました。

 

 

 

パネルディスカッション


家族介護者当事者としての切実な思いには
胸が切り裂かれる思いがしました。


余裕をなくしてしまうと次第に周囲の声を聞けなくなる状態になる。

介護をする当事者として、

『私の心はいったい誰が救ってくれるのか』

とても重たいお言葉できた。

 


そして介護をより抱え込んでしまう負のスパイラルに陥る構造を早期にマインドセット行うことで止める必要があることを学びました。

 

 

 

  産業ケアマネの役割

フォーラムに参加して、

 

間違いなく大介護時代がやってくる日本において、

いったいどれだけの人が介護に備えることができているのだろうか。

 

 

ケアマネジャーとして支援する中で、

実の両親や配偶者だけではなく、身寄りのない叔父・叔母の介護を担う方もいる。

 

 

これまでは

 

『介護を知る』 → 『介護を考える』 → 『介護に備える』

 

とお伝えしてきましたが、

 

『介護を知る』 → 『介護を考えマインドをセットする』 → 『介護に備える』

 

 

 

大前提として、

介護離職が悪いわけではありません。

安易な介護離職や、

介護離職を選択したが、

やはり仕事に復帰したいと希望されても

 

再就職は困難で、

収入が減り、

以前のような生活には戻れないデータが出ています。

 

 

やはり、

介護が始まる前に、

 

自分はどのような介護がしたいのか。

 

 

一度フラットにして整理する必要があると考えます。

今回のフォーラムで学んだことはしっかりと実践の場で活かしていきたいと思います。

 

 

実行員の皆様、

素敵なフォーラムを開催していただきありがとうございました。