コロナで中止になって

その後もなし崩し的に開催されなくなった

当地の花火大会。

 

当時は確か八月の第一土曜日に行われていました。

 

こちらでは何かにつけ旧暦で行われるので

お盆も8月です。

夏越しの禊は7月。

地域の神社が順番に行うので

7月に花火大会だとバッティングするし

8月になったのだと思います。

 

また8月15日は各地域で盆踊りが行われるし

花火大会は第一土曜日と決まったのでしょう。

 

ある時、それが6日でした。

言わずと知れた広島原爆忌。

日本人として大切な日であることは私も知っています。

 

その年、広島から転勤してきた方があって。

 

この日に花火大会なんて

信じられない!!

かなりのお怒りでした。

散々、お金儲けのためなら

なんでもする

ひどい県民だ、って言われました。

 

言い返せませんでした。

あまりの迫力に。

 

 

確かにそうかもしれないけれど。

 

当地でも空襲の日があり

市主催の慰霊祭も開かれます。

 

関連イベント、

展示とかもあります。

 

その方はもちろん当地のその日をご存知ありませんでした。

 

私にとっては

何日かして知らされた広島の新型爆弾の話より

その日、家を失った母や

逃げ惑った父の話の方が

よりずっしり重かったのですが。

 

八月六日が近づくとその事を思い出します。

 

盆踊りのそもそもの意味は

亡き人の霊を慰めるというのもあったそうで

花火大会にもその意味があったとか。

 

 

ただ、花火の音は空襲を思い出すので怖い、と

父も母も言っていました。

コロナ禍であったサプライズ花火も

突然だけに怖い、と言ってました。

 

今年も花火はありません。

精霊流しもありません。

 

ただ捨てるためだけに買うような気がして

お供えセットなど

さまざまなお盆セットもどうしようかな、と迷っています。

 

お供えセットを作る産業も廃れるのでしょうね。

 

迎え火、送り火はやろうと思います。

仏壇の蝋燭も線香も電池式にしてしまったけど

本当に火を使おうと思います。

 

そうやって変わっていくことも

また必然。

悪いとばかりは思いませんが。

 

変えていく方ではなくて

変わってしまうことに戸惑う年代になったのかな。

 

いろんな思いが巡るのがこの季節です。