2020年1月

まだコロナが遠い外国の出来事だった頃

父は急性期病院に救急搬送されました。

2017年5月にも腎盂腎炎で搬送されたところです。

 

この地に住む人なら

あそこに搬送されたらありがたい、と思う病院の一つです。

 

認知症で迷惑をかけるかもしれない

そう思ってできる限り付き添いました。

 

 

1)着替えのミス

看護師さんから仙骨部に褥瘡の恐れ、と聞きました。

トイレ介助の際に見ると

パジャマズボンが前後ろ逆でした。

前のなんていうのかな、窓(?)のボタンが

仙骨部分に当たっていたのです。

着替えさせて報告しました。

 

明らかに単純なミスでした。

 

2)配食のミス

当時の父はペースト食。

配られれば自分で食べられました。

ある日、配られたのはどう見ても刻み食。

 

ちょうどおられた看護師長に問い合わせても

ピンとこない様子でしたが

結局、厨房で配膳の際

名前カードを間違えて置いたらしいです。

 

もう一人の間違えられた人も認知症だったのか

そちらからの訴えはなかったそうです。

 

その後、師長さんや配膳係の人や次々謝りに来ました。

 

私が気付かなかったら

父はなんとか食べようとして

むせて大変だったかもしれないし

誤嚥→肺炎になったかもしれません。

 

3)点滴漏れ

高齢者ですから腕も皮膚が余って

いわゆる振袖状態のもっと進んだ形でした。

ところがどう見ても変。

そこに点滴が漏れてる感じ。

 

居合わせた看護師さんに訴えましたが

元々こういう腕じゃない?と半信半疑。

 

でもねやっぱり漏れてたの。

で、点滴抜いて。

漏れたのは自然吸収に任せるってことで。

 

 

 

いずれも初歩的というか

単純というか、なんで気づかないの?レベルのミスです。

 

認知症で自分から訴えられない父。

 

一晩ほっとけば褥瘡になっていたかもしれません。

自分で食べたら誤嚥したかもしれません。

生理食塩水だけじゃなく

重要な薬が入っていたら?病状に影響はあったでしょうね。

 

だから。

認知症の人を預けてしまうのは怖いのです。

 

自分でオカシイと訴えられない人

幼い子供もそうでしょう

預けてしまうのは怖いのです。

 

その後父は療養型病院に移りリハビリをしまして

その間にコロナが広がり

面会は禁止になり

私は父をどこか施設」へ預けてしまうことができなくて引き取りました。

 

認知症がなくても

高齢というだけで訴えても取り合ってくれないことがあります。

 

訴えが多すぎて面倒な人の烙印を押されることもあります。

 

うるさすぎる家族、と思われるのも困りますが

私はやっぱりまだ父の手を離すことはできません。

 

結局、父を引き取り本格的な介護が始まったのがこの頃でした。

風くんがデビューしてHEHNを出した頃までの出来事でした。

まだ風くんの噂さえ耳にしていない頃でした。