生きていけるけど、でも、密かな野望 | BoBokoとNekoとNY→メイン→ダラス?

BoBokoとNekoとNY→メイン→ダラス?

前略 お元気ですか。 BoBokoは元気です。 Nekosも元気です。 BoBokoとKuroNekoの味のある(はずの)NY→メイン→ダラス生活のお話です。

 

皆さま、お元気にお過ごしでしょうか。

昨日まで日本からの友人が遊びに来ていました。

遊びまくって寝不足です。

今週末はオースティンで浮き輪で川下りをしてきます。

来週からはしばらく仕事が猛烈に忙しくなるので

ギリギリまで真剣に遊びます。

 

 

さて、前々記事の引っ越しつながりということで

今度はアパートの引っ越しの話をしよう。

 

この度1ベッドルームから

長年の夢だった2ベッドルームに引っ越しをした。

 

ここに至るまで

私は様々な工夫と戦略を練って

我ながら作戦大成功の結果となった。

 

2ベッドルームは

ニューヨークにいた時から住みたいと思っていた。

 

でも今まで

あえてそれはミッキー(夫)には主張せず。

 

内心強く強く強く願っていたことだけど

住まいに関しては

よっぽどの問題点は触れてたけれど

基本、文句は言わないようにしていた。

 

贅沢な希望だと分かっていたから

現状を有り難いと思うようにしていたのだ。

 

アメリカに来てから

ダラスに来るまでは洗濯はずっとコインランドリー。

洗濯機の置けるアパートに住みたいけれど、

なくても生きていける。

 

ベッドルーム二つあったら

客室やオフィスに使えて便利だけど

なくても生きていける。

 

キッチンも

もっとモダンで新しくて

更にアイランドキッチンだったら

嫌いな料理も楽しくなりそうだけど

使えれば生きていける。

 

バルコニーがあれば

海丸と亀丸(猫)はどんだけ楽しむか。

でも窓さえあれば、

やつらを幸せにする自信はあるから

生きていける。

 

バスルームも二つあったら

お客さんが来た時に便利だし、

普段も取り合いにならなくていいけれど

基本に人間二人に二つは贅沢だから

一つで生きていける。

 

クローゼットも

ウォークインクローゼットが夢だけど

物が入る場所があればいいわけだから

生きていける。

 

と、数々の秘めた希望を自分の中で打ち消し

ミッキーと話題に上がれば

こうだったらいいなと多少触れることはあっても、

なくても別に全然いいよね。

と住んでいたアパートの文句は言ったことはない。

 

言ったところで

簡単に変えられるものではないし

口に出したらその気持ちも余計に強くなってきて

変えられないものに執着して

毎日過ごす空間がお互いにとって心地悪くなっても

意味がないと思っていた。

 

でも

次アパートや家を購入

もしくは家を建てることあれば、

自分の欲をさらけだそうとは思っていたので

心の中でしっかりとリストアップはしていた。

細かいことを含めると、上のよりももっとあるよ。

 

本当に住みたかった、そんなアパートに。

そんな気持ちを密かに抱えて9年。

まぁ、9年って考えたらあっと言う間で

長いようで短いのだが

その間一度も主張したことがないと考えると

私にしては良く9年も気持ち抑えられたなと思う。

 

そしてダラスに辿り着いたわけだけど、

最初の1年住んでいたアパートは

新しくてモダンで、設備は整っているけど

今まで住んでいたどのアパートよりも小さかった。

 

ニューヨークのアパートと比べて

3分の2以下の広さで

収納スペースも限られていたので

収納しきれないものは箱のまま

キッチンの一番上の棚の上に積み上げていた。

 

ソファーも仮の安いバルコニー用のソファーで

二人座ると窮屈で

最後の方は座る部分が壊れて、クッションもボロボロにやぶけ

二人でくどい程ベッタリ寄り沿いながら沈んで座っていた。

 

でも、ニューヨークのアパートが売れない限りは

これ以上の家賃を払うのは苦しすぎる。

新しい家具も二人で動かすの大変だから

次のアパートまで買いたくない。

 

とりあえず、金銭的に落ち着くまではこれでいい。

 

と思っていた。

 

でも、これで一抹の光は見えて来た。

 

この1ベッドルームは狭いけれど、

それでもアイランドキッチンがある。

バルコニーがある。

ビチビチに詰まっているけど

ウォークインクローゼットもある。

洗濯乾燥機もついている!!

 

ぉぉぉぉぉおおおおおおおっとう

 

気が付いたら一気に理想に近づいているじゃないか。

 

ま、アパート探す時に、希望を聞かれたので

予算内に入れば

出来ればこういうの、と私がリストアップしたのだけどね。

(で、ダラスでは結構こういうアパートが手頃な値段で

 見つかることが判明。ニューヨークだったら無理だ。)

 

これでミッキーも

私のアイディアの素晴らしさを味わえば

同じような希望を持つようになるかもと思っていたのだ。

 

ということで、

去年の7月にダラスに引っ越してきてから

私の野望を現実にする、ザ・夢のアパート作戦は始まった。

 

2年後かな、1年後は無理があるかな。

贅沢すぎるかな。

ま、気長に行こう。

 

と思っていたのだけど、

予想外に1年で済んだ。

期待していなかっただけに、嬉しかった。

ニューヨークのアパート売れたしね。

 

その作戦と実行がね、自分でも笑っちゃうくらい

あまりにも戦略的で細かいので

友人に話すと

ものすごく感心される上に笑われるのだが

かい摘んで話すと

 

まず、ゴールは

ミッキーに「2ベッドルームに住みたい。」と言わせること。

私からの提案ではなく、ミッキーをその気にさせて

ミッキーから提案がくるように仕向けること

であった。

 

引き続き、私から文句は決して言わない、は、しっかりと守るようにしていた。

実際、いろいろな希望がすでにかなって嬉しかったし、

すぐに引っ越ししたいとまでは思っていなかったので

猫がバルコニーでくつろいでいたり

洗濯がいつでもできたり

テレビ見ながら料理ができたり

新しいアパートを有り難く楽しむことにしていた。

 

一番工夫していたことは、

「このアパート狭い」

思わせること

誰かが泊まりに来た時に

「何かと不便」

と思わせることであった。

 

例えばね、

無理すれば、納めることのできるものを

あえて収納スペースに突っ込まず

外にさらけ出しておく。

 

普段は必要ないものが

ある時突然必要になった時

クローゼットから探し出すのだが

それを必ず二人で探すことにして

あっちこっち開けてあさるので、

いかに面倒かを理解してもらう。

 

誰かが泊まりに来た時は

不便なことは明らかだったので

これといって工夫はしなかったが

例えばお義母様が訪ねてきた時は

ここに泊めるのはあまりにも可哀想で

逆に失礼だからと

部屋代、私たち持ちで

近くのホテルに泊まることを提案。

実際、お義母様が訪ねてきた時アパートを見て、

ここでお客を泊めるのは無理ね

とスパッと言ってくれたので、

それも彼には効いたよう。

 

ま、こういう小さなことの蓄積ですね。

もっともっとアパートの契約が切れるのが近づいてきた時など特に

色々な面白いことをやったのだが

 

話がややこしいので省くとして

 

今からちょうど3ヶ月前、

ミッキーの方から引っ越しをやんわり提案

(取り合えず他のアパート見るだけ見てみるかな、みたいに)

そしてその3週間後に

新しいアパート決定となった。

(実際の引っ越しはその2カ月後)

 

思っていたよりも早く話が進み

私の予想外の展開。

 

ミッキーがその気になり始めた時も

「お?」と思いながら期待はしないようにしていた。

 

いやぁ、決まった時は本当に信じられなくて。。。

引っ越しをする当日まで

何かオチがあるのではないかとドキドキしていたよ。

 

家賃も思っていたよりもリーズナブル。

しかも同じアパート内の1階から2階に引っ越すだけ。

他も色々とあたったが、たまたま上が空くと聞いて

覗いてみてみれば

私の希望を全てクリアしていただけでなく

それ以上だったので、

 

オチ

 

オチはどこだ?

 

これは何かの罠?

 

全てが私の戦略通りにスムーズに運び

話があまりにもうますぎることが

どうしても信じることが出来なかった。

 

 

でも

 

 

本当の本当に引っ越ししました。

2ベッドルームに。

上にリストアップしたもの全部クリアしてます。

 

 

 

 

とても快適です。

 

 

 

新しいソファーも買いました。

ベッドのマットレスも思い切って

新しく買いました。

 

 

本当に嬉しいです。

朝、新しいアパートで目を覚まし、

辺りを見渡し、

自分の夢描いていたような空間に自分がいることが、

何だか不思議な気持ちにさせられる。

 

海と亀が楽しそうにバルコニーでくつろいでいるのを見ると

幸せでニヤけが止まらない。

 

 

 

次は、アパート買おうか。3ベッドルームだね。

 

 

と、今度はミッキー

 

調子に乗ってきて

彼の野望が膨らみ始めたよう。

 

私は、もうこれで十分。

内秘めた野望は持ちません。

 

 

まぁ、確かにずっと賃貸というのもなんですから

そのうち買いたいですけど

しばらくはここがいいです。

「ここで」じゃなくて「ここが」、ね。