ひったくり | bobのブログ

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その日の朝は、昔付き合っていた子との楽しい思い出に浸りながら、目が覚めた。
“なんだ、夢か…”と思いつつ、携帯を見ると一通のメールが
その子からである。“久しぶり!なんとなくメールしちゃった。お仕事頑張ってね。”
おっ!という驚きと共にニヤニヤしながら、携帯を閉じる。

今日の朝食は、昨日近所のスイーツショップで買っていたロールケーキとコーヒー✨
慌しい朝の中、しっかりと食べ元気を補給。

外は曇り一つ無い真っ青な晴天、太陽の温かな日差しとほんのり冷たい風がとても心地いい。
クロスバイクを走らせ、会社へ向かう。
まるで決められていたように、信号はすべてスムーズに通過。
バス停で待っている女性が、とても綺麗でつい見とれてしまった。

駅前に差し掛かろうとしたその時、近くから女性の叫び声が。
“バック!!”
瞬間で理解した、ひったくりだ。
二人乗りのビックスクーターが逃げていく。

黒い服装に顔を覆う黒いネックウォーマーのようなものとサングラス。
“早く、早く!!”と叫ぶ声がまだ若い。高校生ぐらいの歳かな?

私の身体は咄嗟に反応した。
クロスバイクでスピードに乗った状態だったので、車で言う20km近くは出ていた。
ひったくりバイクの、まだスピードに乗る前のふかした音の方に全力で漕いだ。
そこに黒い背中があったので、腕を伸ばして襟元を捕らえた。
そのままブレーキをかけながら、力任せに引っ張った。

黒い背中は、バイクに忘れ去られたように、お尻から地面に落ちた。
衝撃と驚きでたじろいながらも、さらに逃げようとする黒い背中に
対抗するためクロスバイクから飛び降りた。

逃げる黒い背中を追いかけ、服の裾を掴んだ。
驚いて振り返った一瞬で間合いを詰め、首に腕を掛け飛び膝蹴りをわき腹に決める。
勢いのあまり、揉み合ったまま倒れ込む。
わき腹を押さえながら、
もがき苦しんでいる黒い背中の太ももにダメ押しのヒジを入れる。
体重を乗せ骨の硬い所で、脚の筋肉を断つように振り下ろす。
脚にダメージとまでいかないでも、違和感を与え、逃走を阻止。

警察が来た。

そのまま犯人を受け渡すと、事情聴取されるので、もがき苦しんでいる犯人を野次馬に託し、退散。
仕事場に向かおうとすると離れた所に、ひったくりの片割れが様子見に戻って来ている。
笑いながら、警察に
あそこに犯人の片割れがいるとアピールし、警察の追跡開始。

とりあえず、危機は回避出来た。
被害の女性に犯人が落としたバックを返した。
一件落着。私は、会社へとペダルを漕ぎだした。