右肺の気管支まわりに付着していたもの、
そして、下の方にあった塊のようなもの、
それらを内視鏡検査で採取し、調べた結果、
まず、細菌の類ではなかったと告げられ、
そして、「肺ガン」だと告げられた。
まさかの、肺ガン。
タバコは、12年前にやめてるし、
小中高と12年間、水泳選手をやってたし、
40歳から3年ほど、マラソンやトライアスロンやってたし、
とにかく自分の内臓の中で、肺が一番強いと信じてた。
もしガンになるとしても、大腸あたりかなと。
それが、肺だなんて。
この歳で、ガンになることも衝撃なら、
肺になったことも衝撃で。
というわりに、
取り乱すこともなく、冷静に受けとめている自分。
なんか、本当に
ドラマのワンシーン。
実感がどうのとか、
なんだこの現実は? みたいな、不思議な感覚。
もちろん、一緒に聞いていた妻は、
診察室を出てから、泣き崩れた。
僕は、椅子に座って、
ただただ、ぼーっとしていた。