僕は、病院が嫌いというのもあるけど、
医者も嫌い、というのもある。



なんか、知識と技術にプライドがあるのか、
人の心に寄り添わず、患者をまるで下に見て、

こっちは何もわからず切実なのに、
そんなの大したことない的な
(そら多くの症例をみてきたお前にしたらそうかもしれんけど)

心のこもってない適当な診断と、
薬さえ出しときゃいい、みたいな態度。



子供が小さい時、急病で駆け込んだ病院で、
まあ、そんな医者との出会いが多かったもんだから、
そら、医師嫌いにもなる。

医療ドラマに出て来るような、
患者のために一生懸命になってくれる医者に、どれだけ憧れたか。


でもまあ、そんなひどい医者は、
全員がそうじゃないのは分かってる。



僕が行ったのは、地元で人気のある内科クリニック。

だからと言って期待はしてなかったが、
そんな僕の悪いイメージを払拭してくれるくらい、いい先生だった。


何をもって「いい」とするかは、
多分、結局のところ、相性なんだと思う。


そういう意味では、僕も適当だなぁ。



そこで、胸のレントゲンを撮ってもらう。

見ると、右の肺だけ、白い紗がかかって、すりガラスのよう。

「右の肺が、相当悪い」と先生。

これは、早く大きな病院で、
きちんと診てもらったほうがいい、
ということで、「西神戸医療センター」への紹介状を書いてもらう。



まだこの時点では、「肺炎」だと思っていた。