昨日は
ダニー・ボイル監督作品『127時間』を観ました!
2003年4月25日、アーロン・ラルストンはキャニオニングをするためにキャニオンランズ国立公園へと向かう。道中で迷子の女性二人をガイドしてついでに地下プールで遊んだりした後に別れ、再び一人で歩き出した。ところが幅の狭い峡谷をキャニオニングしていた際に岩と共に滑落し、右手が岩と峡谷の壁に挟まれて身動きが取れなくなってしまう。手元にあるのは400mlの水が入ったボトルが1本とごくわずかな食料、キャニオニングに使用するつもりだったナイフやロープのみ。果たしてアーロンは峡谷から生還することが出来るのか…。
岩に腕を挟まれたときのジェームズ・フランコの表情がかなり良かったです。まさか、え、挟まった…?って感じのいい顔してましたw
水が飲みた過ぎて冷たい飲み物飲み放題のバーの光景を思い描いて絶望にくれるアーロン。これはきつい。だってそんなところで挟まってなきゃ今頃あの女子二人とパーティーに行けてたはずですもんね。きついです。
だんだんと頭おかしくなっていくビデオ日記も恐ろしいです。まさに極限状態。
大雨が降ってきて峡谷に濁流が押し寄せ、水の力でついに岩から脱出成功!!!と思ったら夢!!!!辛い!
家族や昔の恋人の幻を見たりもします。ほぼ死を覚悟したアーロンは、峡谷の壁に日付と名前をナイフで刻み付けます。観てるこっちも絶望です…。
印象に残ってるのは「今までの人生の全てが、この大地の裂け目でこの状況に向かうよう運命づけられていた」ってアーロンが悟るところですかね。なんだか怖いです。私が今現在していることも、すべて将来のとある一点に向かっているんでしょうか。怖いです。
で、一番何が印象に残ったかというと、もちろん右腕切断シーンですよ。はい。腕にナイフを突き刺すシーンからもうすでにぐぼぼぼぼって感じだったのに、そこから腕一周ぐりぐり切っていくなんて…。なんか腱みたいなの引きちぎってるときのジェームズ・フランコの顔がほんと痛そうでこっちも死にそうな気分でした。魂吸い取られた気分。はあああ…。何かに挟まってしまってどうしても抜けない時は、やっぱりその選択肢しかないのでしょうね。
岩に挟まったままの自分の右腕をデジカメでぱしゃりってのは良かったです。
現場に残された腕は後日、国立公園の管理者が取り出したそうです。岩を動かすには、巻き上げ機と油圧ジャッキを使って13人の人手が必要だったそうな。どんだけでかい岩だったんだ…。それは腕抜けないよ。
ダニー・ボイル監督の映画は『スラムドッグ$ミリオネア』しか観たことないのですが、確かに似たような系統でした。映像の見せ方が。画面を縦に3分割ってあんまり見かけませんよね。斬新だなー!と関心。
腕切断シーンに全部持っていかれてしまったけど、序盤はかなりわくわく楽しい映像でした。オレンジの大地を駆け抜けていく自転車の姿はとっても爽快。気持ちいい。地下プールもわくわくもの。峡谷に挟まる前までのアーロンは、颯爽と岩をすべり割れ目を飛び越えどんどんどんどん進んでいくので本当に綺麗で気持ち良い映像が楽しめます。綺麗な場所だなー。
ダニー・ボイル監督の撮り方はかなり好みかもしれません。ボトルの中の水目線でストローに吸い込まれてみたり、助けを求めるアーロンがいる峡谷からカメラをどんどん高く持っていって周囲に岩と砂しかないことを表現してみたり…。わくわくして楽しいです。他のも観てみたい!
それでは、今日はこの辺でー!