『アンストッパブル』 | 映画・出来事備忘録

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観た映画の感想や日々の出来事などを書きます。備忘録的な。映画は洋画ばっかりネタバレしまくりなのでご注意を!

先週の金曜ロードショーは、


トニー・スコット監督作品『アンストッパブル』でした!



ペンシルベニア州にある操車場で、最新鋭のディーゼル機関車「777号(トリプルセブン)」の牽引による39両編成・全長800mの貨物列車が操作ミスによって無人のまま暴走を始めた。当初は、単独ブレーキを掛けているため減速ないし停車すると思われていたが、ネッドの報告から猛スピードで力行していることが判明する。しかも、この列車には19万リットルのディーゼル燃料に加え、発火性の強い有毒化学物質(溶融フェノール)が大量に積載されていることも判明する。このまま暴走を続ければスタントン郊外の急カーブで脱線。それにより搭載している可燃物と周辺の可燃物タンクによって大惨事になることは避けられない。まず、ガルビンの停止作戦が実施されるがことごとく失敗した。 旧式機関車1206号で貨物輸送の勤務中だったベテラン機関士フランクと同乗していた新米車掌ウィルは777号の状況を知り、一旦、修繕線に入る。だが、フランクが777号最後尾の連結器が解除されているのを見て、1206号で後部から引っ張って強制停車させることを決意。フランクとウィルは追跡を始める…。



貨物列車がただただ線路の上を走るっていう下手したら地味になりかねない題材ですが、トニー・スコット監督はさすがです。トラックを吹き飛ばしポータブル脱線器を吹き飛ばし…。777号はひたすらド派手に、全力で線路をぶっ飛ばしていきます。超気持ちいい!!!


暴走する真っ赤な貨物列車が死ぬほどかっこいいです。この映画の主人公はデンゼル・ワシントンでもクリス・パインでもなく、この貨物列車ですね。間違いなく。


↓彼です。

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本当にかっこいい。一番の見所は魔のカーブ、大曲がりを通るシーン。手に汗握りまくりです。フランクも怪我したウィルもそれぞれに頑張ってるし、ほんと良いシーンだと思います。


それから笑ってしまうのが、777号と1206号の連結を試みるウィルが穀物噴射に遭う場面。めちゃめちゃ危険だし笑い事じゃないんですが、ほんと面白くてwウィルが連結部分から落ちそうになるあのシーンは予告でのインパクトも抜群でした。


フランクとウィルの家族に関してはそれほど深く掘り下げられているわけではありません。でも家族が住むスタントンに暴走列車の危機が迫ったからこそウィルは車掌としての使命を全うしようと決めたのだと思うし、無駄ではなかったかなーと思います。


最初の方のウィルは、仕事が適当で5両多く列車を繋いだりフランクへの反発心も強くて、あんまり好感の持てるようなキャラクターじゃありません。でも暴走列車777号の事件を通して、少しずつフランクとの関係が変わっていきます。この辺の描写はいいですね。最終的に奥さんとも和解できたし。よかったねー。


フランクはベテランを全然尊敬してない若造をたしなめるのにも慣れててかっこいいです。奥さんの忘れ形見の娘二人はべっぴんさんだし、誕生日は忘れるけどまあいいお父さんやってます。


ウィルがベテランをなめてかかってるってのは、初めてフランクとその仲間たちに会うシーンで分かります。「ここは幼稚園か?」というベテラン勢に、「老人ホームかと思ったよ」と。なかなか鼻っ面の強い若者ですね。このシーン大好きです。


ところで私が一番好きなのは、途中で777号へのヘリ降下作戦に参加していた元海兵隊員の機関士ライアン・スコット。彼を演じたライアン・アハーンさんは元陸軍兵士で、イラクでは第101空挺師団のメンバーだったそうな。なんてバンド・オブ・ブラザース。まじでこの映画の中で一番のハンサムボーイだと思います。ファンです。しかもジョン・アフレック監督作品『アルゴ』にも出演していたようじゃないか。IMDbにもちゃんと載ってました。大きい画像はこちらのサイトに載ってます。→こちら!


そして『アンストッパブル』、去年8月にヴィンセント・トーマス橋から飛び降り自殺したトニー・スコット監督の遺作なんですよね。夏休みに家でごろごろツイッターをしていたところ、『トニー・スコット逝去 享年68歳』というニュースが飛び込んできたのでかなり驚いたのを覚えています。誰々が死亡したというデマが流れてくることがツイッターでは度々あるため、始めは信じていなかったのですが…。いろいろ情報を仕入れるうちに本当だと分かってすごくショックでした。


『トップガン』続編の企画もだいぶ進んでいたようで、トム・クルーズもコメントを出していました。トニー・スコット監督逝去で続編の企画はおじゃんになったと思いきや、まだ止めるとは決めていないそうな。トニー・スコットが監督しない『トップガン』なんて観なくていいって、私は思ってしまうんですがね…。


まあトニスコ監督のことは置いといて、『アンストッパブル』は本当に最高の映画だと思います!爆走する列車の轟音も、ものすごい。劇場に観に行ったときは轟音があんまりお腹に響くので、私の中では異例の「上映中トイレ」という事態に。すごかったです。ほんといい映画でした!


それでは!