今日の水曜プレミアシネマは、
チャウ・シンチー監督作品『小林サッカー』でした。
簡単なあらすじ。
ファン(ン・マンタ)は、黄金の右脚を持つサッカー選手。でもある日、チームメイトのハン(パトリック・ツェー)の陰謀により右足に怪我を負い、選手生命を絶たれてしまいます。
20年後のある日、ファンは偶然、青年シン(チャウ・シンチー)に出会います。シンは鋼鉄の脚を持っており、世の中に小林拳を広めることに情熱を燃やしていました。ファンはシンに備わったサッカー選手としての素質を見抜き、サッカーの世界に招き入れます。
ファンとシンは、兄弟弟子たちとともに小林チームを結成し、全国制覇を目指します。
と、簡単に説明するとこんな感じでしょうか。饅頭屋で働く娘ムイ(ヴィッキー・チャオ)とシンの関係も描かれてます。
『小林サッカー』、前から何度も観てるんですが、やっぱり面白いです。ちょっとじんわりくる感じもあって、飽きません!
好きなシーンは、シンがお兄さん・通称『鎧の肌』さんをサッカーチームに勧誘するくだりです。ファンとシンがどんなに力説しても、安定した仕事もちゃんとあって忙しい鎧の肌さんは、聞く耳を持たないんですよね。自分がチームに入ることは有り得ないって。有り得ないことのたとえの一つとして、コインを取り出して、「裏か表か、表か裏か。中間は無いんだ!」みたいなことを言ってコイン投げをして見せます。当然、手の中のコインは中間になんてなるはずもありません。その後ごたごたしているうちに、コインは手から落ち、転がっていってしまいます。ごたごたしながらも、鎧の肌さんは何とかファンとシンを追い払うのに成功します。
落ちたコインを拾おうと、地面を探し始める鎧の肌さん。見つけたコインを見て、驚きます。転がったコインは小さな溝にはまり、なんと立っていたのです…!
有り得ないと思っていたコインの中間。それを目の当たりにして考えさせられた鎧の肌さんは、シンとともにサッカーの道を歩んでいくことを決意するのです。
このシーン、個人的にすごくツボです。たまらないです。好き。
小林チームが様々な敵チームを打ち負かして決勝までのし上がっていく姿は、めちゃめちゃカッコいいです。ただ、あんまりとんとん拍子に進んじゃうんで、みんな天狗になって、特にシンなんか変わってしまいます。それまではスニーカーとか、穴が開いてもつぎはぎだらけでも、大切に履いてたんです。でも有名になった途端に大事にしなくなり、「穴が開いたらすぐ捨てるから」と。これが原因で、ムイともすれ違ってしまいます。まあムイはムイでちょっと勘違いしてた部分もあって、結果的にはおあいこだと思うんですがね…。
敵チームのあまりにひどい試合の仕方に怒ったり、小林チームののし上がり方や演出に感動したり、あまりに非現実的なフィールドでの技に笑ったり、いろいろ忙しい映画ですw
決勝戦でGKのいなくなってしまった小林チームに、助太刀に来たムイ。頭はつるっつるの丸刈りです。そんな気合十分の彼女に、慌てたシンが言った一言。「火星に帰れ。地球は危険だ」。いや、ここわりとシリアスな場面なんですけど…。真面目な顔してふざけたこと(無神経なこと?)を言うシンが好きです。
シン役のチャウ・シンチー。かっこいいですね。アジア人で好きな俳優さんの一人です。ちなみに他に好きなのは、ジャッキー・チェンとジェット・リーです~。
ラスト、シンが望んでいた小林拳ブームも巻き起こせた事ですし、ムイともうまくいったようですし、めでたしめでたしでした!
録画したのでまたリピートするかなあ。何回観ても面白いです。今度は『カンフーハッスル』も放送して頂きたいですw
それでは、今日はこの辺で。おやすみなさーい!
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