⇒前回の続き。
修士1年目の今年、2022年2月の話です。
「もしもし、お母さん?」
どうしたの?
えらく声が沈んでいる息子からの電話でした。
「迷っている。就職するか院にいくか」
研究がうまくいかない。最近やっと道が見えてきたけどここ数か月ずっとうまくいかなかった。こんなんでやっていけるか自信がない。
でももう少しやりたい。
でも就職した方がいいのかとも思う。
たしかに修士で就職する人が大半だし、今ならT大だし就職するにはとても有利な気もする。
「でも今まだ研究つづけたいと思っているのに就職したら後悔しない?博士に行けばよかったって。」
「逆に続けていたらあの時修士で就職しておくべきだったという逆の後悔もある。」
ああ、そうですか・・・
いつもなら理路整然と話すような子だけど、うだうだと話してあまり要領を得ない。心の整理がつかないから話しているんだから要領を得ないのは当然か。
とにかく、うん、うん・・・と相槌はうつ。
どうやら、
全然うまく進まないことが多いのにこのまま研究を続ける能力が自分にはあるのか、
20代後半やもしかすると30代前半まで一般社会に出られない社会から疎外された不安
奨学金を借りてこのまま大学院生活を続ける不安
博士課程は3年。博士論文が通らないとへたすると3年では終わらない可能性もあるようです。
博士課程に進んだからといって将来が約束されているわけではない。
「好きならそれを続けた方がいい」なんて安易なことは私も言えない。
息子も好きなことだから続けたい。けれど、そんな純粋な気持ちだけで生きていけないことを知っている。
研究に対する能力の不安、
社会から取り残されていくような不安、
将来の不安、
お金の不安
修士課程後は就職すると決めて大学院に入った人以外、博士課程に進むかどうか悩み抜いて、修士で終了を選択、または博士課程に進むようです。
そして進んだ博士課程はこれまた茨の道。
将来の不安を抱きながら研究を続けていく。
3年間で学位を取るのをやめて退学することも可能だけど、博士課程に入って学位をあきらめる決断をどこで下すかもなかなか難しそう。そうこうして3年で終了せず、30代に突入する可能性もあるかもしれないんですね
。
20代という将来の基礎(お金含む)を築く時期のほどんどを研究に費やすことになる。研究がうまく進み、将来につながればいいけれどそんな保証はどこにもない。引き返すなら、今!
つらいなー(私の心の声)
息子は話していて、決断しました。
「博士課程にいく」
いろいろ気持ちを吐き出しているうちに決断したようです。
元気な時もあるだろうけど、今回のように全てがうまく進まないと感じ病みかけることもあるでしょう。
遠くにいるけど精神面、金銭面のサポートまだまだ必要だな・・・。
私もつらいよ~![]()
博士課程のつらさを知ってしまった以上、学位をとるまで私も伴走する。
子育て終了だと思っていたけど、まだまだ続くよ~。
このままいくと、6年制の大学の娘と大学院息子の卒業が一緒になります。一気に卒業してくれるのはうれしいけど、娘は卒業の前に国試があるし、息子は博士論文の提出がきちんとできるか、またW受験のときのように私の精神が休まらない一年を3年後に迎えることになりそうです。
長々と書いてしまいましたが、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
まだ子育てが続きそうなので、時々現れますね。
お付き合いしていただけると幸いです。![]()