送り火
息子の初めての送り火
初めて帰るから夫が
迷わないように帰れるようにと
明るいうちに送り火を炊く
夕方から食べて飲んでテレビを見て夜8時にはうとうとと寝てしまう
眠りが浅いとよく夢を見るが
息子の夢は初めてである
目覚めたときの夢の記憶がだんだん薄れていく
忘れないように書き留めておきたい
夢の中で友達が遊びに来た
リビングでおしゃべりをしていると友達がいなくなる
探していたのは2階の息子の部屋
息子がいて部屋の模様替えをしている
ベットやテレビの位置を変えて
大きなステレオから音楽が流れていて
キーボードやギターを弾き楽しそうに披露している(弾けないのに)
死んだはずの息子がなぜここにいる?
訳がわからずおたおたしている私に
「訳があって死んだことにしていたんだ、〇〇日から仕事に行く
戸籍をもとに戻せないかな」
と笑顔で語る
「べ、、弁護士さんに相談してみる・・・」
(なんちゅう会話だろう 笑)
友達が隣の部屋をみたがり
私の部屋で散らかっているからと断ると息子が
「母さんの部屋も掃除しておいたよ」
部屋の中はごまごましたものがなくなり、ビジネスホテルのようにきれいになっていた
友達とおしゃべり中も全部屋の蛍光灯を取り外し掃除していた(やっぱり笑顔で)
最後に私が言った言葉で目が覚めた
「マットレスの下に3万円なかった?」
どう受け止めたらいいんだろう
夢で息子の始終笑顔をみれたことは嬉しい
だけど起きて遺影の笑顔を見るのはまだ辛い