~二股小説~
浮気心と夏の風にほだされて、小説も恋も始まりはひとつ
終わりはふたつ
引き裂かれたココロ・・・
はじまりはいつも雨というけれど
始まってからのことは誰しも予感でしか感じえない。
そして2人の登山家によって用意された意外なクライマックスは、
次第に書いた当人にとってさえ当惑の対象になってしまうのである・・・
~同時小説~
二股も同時に二人、も同じこと。
はじめからふたつなのか、途中からふたつなのか。
我々は常に緊張を強いられている。
~1日で完結すること~
私たちの仕事は時間が限られている。
時給制の登山家は1日のうちたった10分もの時間を割くことさえ惜しむのである。
決して悟られてはいけない、
こんな素敵な作品が仕事中に編み出されていることを。
~次の人に展開を指示してはならない~
一応のルールというものもある。
リレー小説であるから、バトンを渡したらあとはその人を信頼するまでだ。