怖い話のち感動巨編の巻
《本日の体重》
98.20キロ
いや~暑いでしょ!?
では涼しくしまひょーか!?
ウェッヒッヒッヒ!!!
それでは、本日は本当にあった身も凍りつく真夏の出来事を皆さんにお届けしましょう。
ウェッヒッヒッヒ!!!
それは、草木も眠る丑三つ時から約10時間が過ぎた頃のことです・・・。
昼飯を食い終わったボブは、食べたら出すの理念のもとトイレへ駆け込みました。
もちろんウォシュレットの便器へと足を運びます。
化け物級の排泄物を体外へ放出したボブは、ウォシュレット(エイリアンの口のようなグロテスクな場所から水が出る装置)を使用するためスイッチの位置を確認する。
そして、そのスイッチに手を伸ばしたその時・・・
パチッ!!!
辺りが暗くなった!
『節電にご協力ください』の札に踊らされた若い研修生が小を済まし悪魔の巣窟トイレから出るときに電気を消したのだ!
ドアの隙間からこぼれる外の明かりが淡く不気味に扉をふちどる。
もちろん、こんな明かりでは周りは見えない。
幸いウォシュレットのスイッチは、今ほど確認していたのですぐに押すことができた。
ウォシュレットの音でここに人が居るという事をアピールしようと試みた。
しかし・・時・・・既に遅し・・・
完全に孤立してしまった。孤独との戦いだ。
一人闇の中、取り残されたボブはウォシュレットを止めようとボタンを探した・・・
・・・見えない・・・
まずい・・・見えない!!!
お尻がふやけてしまう。ふやけただれてしまう。
手探りで探すしかない。
震える手で闇の中ボタンらしきものを探す。
・・・これかっ!?
ピッピッピッ・・・
ハウアッ
!!!
まるで矛だ!矛で局部を串刺しにされたかのような衝撃。
完全に『強』を押してしまった。
しかも焦っていたため3回くらい押してしまっている。
所詮ウォシュレットとバカにしてはいけない。この衝撃は半端ではない。
ケツ筋を緩めようものならたちどころに洗浄水は腸内に進入し、なんやかんや耳から出るだろう。
取り敢えず、この状況を打破せねば・・・
よしっ!逃げよう!!!
いやいやいや!びしょ濡れになってしまう。
事態は、より悪化してしまう。
はっ
!!!
さっきの位置が『強』ってことは、反対側が・・・そう!『弱』である。
取り敢えず落ち着くため、先ほどのボタンの先にある『弱』を数回押すことに成功!
一旦、落ち着いたボブは、手探りで暗闇の中、『止』のボタンを探し求める。
あ~『止』ボタンってこんなに愛おしいものだったのか・・・
んっ
!?これは!?
何かボタンらしきものを発見した。
しかし『止』ボタンの確証は持てない。
もし押してしまって事態が悪化してしまうと・・・。
しかし、『強』以外に事態が悪化するボタンというのは考えにくい。
よしっ!
意を決したボブは、そのボタンを押すことにした。
ポチッ
ゴ~~~~~
パワー脱臭だ。
作戦は失敗。
お尻に水を当てながら、一生を過ごすんだと半ば諦めかけたボブに一筋の光が・・・
パチッ
辺りが急に明るくなった。
神か!?神の仕業なのか!?
助かった。
『止』ボタンを確認し、今にも踊りだしたい気分を抑え、お尻を拭く。そして、お尻を拭く。お尻を拭く。流す。
この悪魔の巣窟トイレから出られる。
ハッ
!!!
やばい!今出るとやばい。
この電気をつけた人(神)に、暗闇でトイレをしていたと思われる。
変な噂が広まる。これは、まずい。
何か言い訳をすると逆効果だ。
時が過ぎるのを待つとしよう。
シャコシャコシャコシャコ・・・
歯磨き( ̄□ ̄;)!!
この糞が!
ボブは待った。歯磨きが終わるのを待った。
孤独と戦いながら待った。
ガチャ!
勝った。
そいつが出て行く音を確認し、ボブは悪魔の巣窟トイレからの脱出を成功させたのだ。
っていう話です。
怖い話のつもりが、最後は感動巨編になっちゃいました。