?H3>ウエストサイド・ストーリー

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製作   ロバート・ワイズ
監督   ロバート・ワイズ
     ジェローム・ロビンス
キャスト ナタリー・ウッド(マリア)
     リチャード・ベイマー(トニー)
     ラス・タンブリン(リフ)
     ジョージ・チャッキリス(ベルナルド)
     
        
 映画 ウエスト・サイド・ストーリーはニューヨークの下町に移植された「ロミオとジュリエット」の物語です。全世界的にヒットを放ったブロード・ウエイミュージカルを映画化したものです。

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 舞台の演出家であり名振り付け師のジェローム・ロビンスとサウンド・オブ・ミュージックの監督であるロバート・ワイズが協力し、ミュージカル映画の常識をうち破って、街角に、路上に ダンスナンバーを繰り広げ躍動感を盛り上げています。

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 ロバート・ワイズ監督は、この映画のスターは俳優ではなく作品自体だと言っています。既成ののスターであったナタリー・ウッド(美人泥棒など)リチャード・ベイマー(7月の女など)ラス・タンブリン(長い船団など)も名前で採用されたのではなく厳格な試験を行って決まったのでした。この作品を支えるものは、この作品で売り出したジョージ・チャキリスをはじめ、タッカー・スミスなど、舞台ダンサーの実力であり、全員の群舞の迫力です。


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「ストーリー」
 ニューヨークの下町ウエスト・サイドに対立するふたつのグループがありました。イタリア移民系のジェット団とプエルトリコ移民系のシャーク団です。シャーク団のリーダー ベルナルド(ジョージ・チャキリス)は可愛い妹のマリア(ナタリー・ウッド)を腹心のチノと婚約させたいと思っていました。

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 その始めてのデートは体育館で催されたダンス・パーティーでした。この会場でシャークとジェットは鉢合わせしてしまい、ダンスの妙技で競う合うこととなりました。マリアはこの時ひとりの青年を見染めるのです。トニー(リチャード・ベイマー)もマリア以外は目に入りませんでした。トニーはジョット団の元リーダーでしたが、今は親友 リフに地位を譲りドラッグストアで真面目に働いていました。この日はリフにシャーク団との決闘を申し込むのに立ち会ってくれと無理に頼まれて出てきたのでした。


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 マリアとトニーの恋は燃え上がりました。しかし、ふたりはこっそりと会うことしかできませんでした。いつもふたりが会ったのはマリアの家の裏口です。この恋がきっかけになってシャークとジェットの決闘が行われることになったのです。マリアの頼みで駆けつけたトニーは 決闘を止めさせようと努力するのですが、最悪の結果となりリフが殺されてしまうのです。トニーは怒りに狂った拍子にベルナルドを刺してしまいます。

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 事件を知ったシェランク警部は犯人探しに乗り出します。ドクの店でトニーを守るジェット団、ベルナルドの仇、トニーを探し回るシャーク団、そんな中でマリアはベルナルドの愛人アニタ(リタ・モレノ)にトニーへの愛の強さを訴え、彼と逃がしてくれるよう懇願しました。アニタはその心情にに打たれマリアの伝言を持ってドクの店を訪ねたのですが、ジェット団はアニタを信用せず、散々に彼女をなぶりものにしてしまいます。

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 怒ったアニタは、マリアは死んでしまったと告げて去ってしまいます。マリアが死んでしまった思ったトニーは絶望し、いっそ敵のチノの手に掛かって死んでしまいたいと皆の止めるのを振り切って飛び出しました。チノを呼び叫ぶトニーの声が街に響きわたります。マリアはその声を聞きつけ追いかけるのですが、それもつかの間、一発の銃声が響きわたります。マリアが駆けつけたのはトニーが崩れ倒れる時でした。トニーを抱き留めるマリア。トニーはチノの恨みの弾丸に打たれ息を引き取るのでした。トニーを失ったマリアの叫びが街中にこだましました・・。

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 この映画でハリウッドの語りぐさになったのが、マリア役を演じるスター探し。ワイズ、ロビンス両監督はこの現代のジュリエット役ができるヒロイン探しに、アメリカだけでなく広くヨーロッパまで探し、テストを繰り返したと言います。ジョージ・チャキリスやリチャード・ベイマーとともに当時の若者を魅了しました。
 
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 1961年度アカデミー賞 11部門受賞
  作品賞・監督賞・助演女優賞・助演男優賞・撮影賞・音楽賞・美術商・録音賞・編集賞・衣装デザイン賞・特別賞



パンフレット   松竹株式会社 事業開発部発行