「貴方は魔法を持っている。」

と、店主は僕の鞄を指差す。

かばんの中には一冊のノート。

ノートに描いた落書きの妖精に店主は目を留め

「彼女の名前は何ですか?」

と僕の方を見る。


ホントは名前なんか無いけど適当に

「アゲハです。」

と、答えると、落書きの妖精は実体を得て飛んでいってしまった。


妖精

「いらっしゃいませ。」

声をかけられタイミングを逃し、しぶしぶ中に入る。


やばい店に入ったと思った。

店内には客一人なく、

カウンターには仮面をつけた店主が一人。


「何か、適当に」

と、オーダーした僕の目の前に差し出されたマーメイドパフェ。


人形?と、思ったら、人魚は僕に向かって微笑んだ。

マーメイドパフェ