立秋⇒処暑⇒白露
先人の季節感には感心することが多い。
やれ、中国と日本は気候が違う、新暦と旧暦では事情が違うなど、異論もある。
確かに夏の真っ盛りに、”今日から秋これからは残暑見舞い”にと言われてもピンとはこない。
ただ、日の出・日の入り時刻は徐々に変化を始めている。
「処暑」だって、ここまでと言われも暑さは続いているわけだし・・・・・・
それでも耳を澄ませば、早朝でも虫の根が聞こえる。
そして今日は「白露」、朝夕しのぎやすくなり朝露の季節という。
こんなにカラカラのお天気なのに、朝野菜畑に行くと葉っぱに朝露がつくようになった。
季節の変わり目と感じるようになった。
あれだけ騒がしていた「熊セミ」は遠く去り、今は「ツクツクボウシ」が季節の終わりを告げる。
今週から分団登校のスクールガードが始まった。
新たに転入生も加わって、季節が巡っていることを実感する。
交差点にある店舗の軒先で巣立ったたくさんのツバメたちが、南へ渡る準備を始めている。
「白露」には”玄鳥去る”という候があり、春の「清明」の”玄鳥至る”と対を為している。
ツバメは子育てのために1日300~500匹の虫を運ぶと聞いたことがある。
日本中でいったい何匹のツバメが虫を捕食したのだろう。
生きとし生ききるものが、爆発するような春は過ぎて餌に困る季節になる。
温かい南の国へ渡っていくのだろう。寿命は2~3年という。
今朝は”瓶ゴミ”の回収日。新聞を取りにいったときに写した1枚。
2年前、知り合いから頂いた20粒の種。
猛暑の中、半分は☆になったけれど、南に帰る玄鳥を見送るように、翼を広げていた。