4年前のあの感動がふたたび訪れました!
4トライをあげて28-21とスコットランドチームに、4年前の南アフリカ大会の雪辱を果たしたのです。
(日本は2戦目のスコットランド戦の敗戦で決勝トーナメントに行けなかった)
これで予選リーグは4戦全勝となって、堂々と1位通過したのです。
10月13日スコットランド戦の後で、予選突破を喜び合う
決勝トーナメントでは、あの南アフリカと対戦いたします。
スポーツ史上最大の番狂わせと報じられた、ワールドカップイングランド大会の南アフリカ戦。
最後の最後で、ペナルティーキックを選択せずに、トライを取りにいったあの戦いが目に浮かびます。
あの戦いから、日本はワールドカップでは6連勝中です。
(南アフリカ→サモア→ロシア→アイルランド→サモア→スコットランド)
思えば長い道のりでした。
1987年の第1回大会から、2015年の第8回大会の南アフリカ戦に勝利するまで、
実に24戦1勝21敗2分けだったのです。
1991年のイングランド大会で「ジンバブエ」に勝って以来、2つの引き分けを挟んで16連敗中でした。
1995年の第3回南アフリカ大会では、ニュージーランドに15-147という屈辱的な敗戦を経験しています。
この記録はワールドカップの最多失点として、いまも破られていません。
これまでの日本チームは、伝統的に展開ラグビーでした。
これは日本ラグビー界を牽引した、「大西鐵之祐」氏が提唱した「展開・接近・連続」を基本としています。
在りし日の大西監督
体格に劣る日本人が互角に戦うには、ランで勝負するという戦略でした。
そして1989年秩父宮ラグビー場において、あのスコットランドに28-24で勝利するのです。
あの時の感動は、昨日の感動に勝るとも劣らないものでした。
当時の監督は、英国から帰国したばかりの「宿澤広朗」で、フォワードに「林敏之」「大八木淳史」
歴史的勝利で胴上げされる宿澤監督
左端「大八木」・中央「林」・右端「吉田」
バックスはあの「吉田義人」と「平尾誠二」でした。
ミスターラガーマン「平尾誠二」
こtれまでの最高の布陣だったと思います。
それから長い低迷のあと、名将「エディー・ジョーンズ」によって、徹底的に肉体改造と、細部に亘る戦術を叩きこまれた日本代表は、ワールドカップで6連勝中のチームとなりました。
昨日の勝利にて、世界ランクは7位まで上昇しました(過去最高です)。
このような日本チームを、泉下の「大西」「宿澤」「平尾」元監督たちはどう思っているだろうか。
偉大なるレジェンドに、最高の恩返しができたのであるまいか。
台風19号で被災された方々への黙祷で始まったスコットランド戦