2017年11月23日。ACIDMANの結成20周年イヤーの集大成として彼らの故郷、埼玉県、さいたまスーパーアリーナにて開催された初のACIDMAN主催フェス”SAI"。
僕を含め、このフェスへ行った人たちは最高の一日になったに違いない。そして、このフェスの舞台裏やオフショット、大トリを務めたACIDMANのライブをノーカットで収録した映像作品が発売された。他にも2マンツアーのドキュメンタリーとプレミアムワンマンライブの映像も収録されているが、今回は”SAI"の映像、出演したバンドのライブについて書いていこうと思う。
この日は朝から雨が降っており、気温も低く、気持ちのいいものではなかった。しかしそれをふっ飛ばしたのがトップバッターの10-FEETだ。僕は10-FEETのSEが始まったあたりに会場に滑り込んだので、オープニングの映像に「彩」が使われていたのを初めて知った。とてもよかった。彼らはACIDMANと仲良くなりたての頃のエピソードやメンバーのコスプレをして「赤橙」のカバーをしたり、10-FEETらしいACIDMANへの愛がこもった素晴らしい演奏だった。NAOKIがコスプレしていたサトマの完成度が高すぎて何回見ても笑える。
そして続くのがMAN WITH A MISSION。1番手と2番手がこの2バンドのフェスはまずないだろう。ACIDMANとの関わりは一番浅いと言っていたが、人間年齢で言うと同世代らしい。彼らのライブはただただ楽しい。「My hero」がめちゃくちゃかっこよかった。
次はACIDMANとの付き合いが15年近くあるというTHE BACK HORNだ。とても力強い演奏と歌で心にグッとくる。「空、星、海の夜」はとても良い曲。
続いてASIAN KUNG-FU GENERATION。彼らのライブは初めてだった。ゴッチちっさ!というのが最初の感想。リライトやソラニン、有名な曲ばかりで楽しめた。曲の締め方がとても柔らかくてアジカンらしさ全開。
そしてthe HIATUS。僕の中でACIDMANの次くらいに好きなバンド。すべてのパートの技術が気持ち悪いほど高いのが素人目で見ててもわかる。この日会場にいるすべてのバンドに捧げるといって演奏した”Little Odyssey”は半端じゃなかった。MCで細美さんが笑いつつACIDMANとは性格が合わないと言っていて少し心に残っていたものがあったが、舞台裏でストレートに好きだと伝えるのは気持ち悪いみたいなことを言っていて、普通に仲良さげで安心した。
続くのがこの日唯一の先輩であるBRAHMAN。トシロウは大木はチャらいなどかなりいじっていたが、震災後、多くのミュージシャンが口を閉ざした中でも、命のこと、生きること、死ぬこと、宇宙のことを発信しつづけていたこと、そして震災以降3月11日に毎年必ず福島でライブをしているんだと言ってくれた。福島公演はもう少し大きいキャパでやってくれたら行きたいと思う。ライブはまさに圧巻。本物の鬼を見た。
そして唯一の後輩のRADWIMPS。正直ラッド目当てでくる人多いんじゃないかなとか思っていたが、新しめの曲の盛り上がりがそうでもなくて古い曲のほうが盛り上がっていた。ラッドのライブを観るのは久しぶりで、ツインドラムという珍しい編成になっていた。野田洋二郎は音楽を自在に操る天才だと思った。
疲れを少し感じてきたところでDragon ash。kjが言っていた。365日板の上に立ってライブをする。それを×20しないと20年できない。さらにメンバーも変わっていない。20周年というのは本当にすごいことなんだと改めて思った。そして「Ode
to joy」からの「ある証明」。このやり方は反則。綺麗すぎて一瞬分からなかった。
続いてトリ前に盟友STRAIGHTENER。シンペイさんが言ってたが、ほかのバンドが濃すぎてテナーが良いフィルターになってACIDMANに完璧に繋いでいた。そしてテナーも同じく20周年を迎えていて、丁度リリースしたトリビュートに参加したバンドも多かったため、ホリエさんはこれ俺たちのフェスじゃんと笑っていた。あっさり終わってしまったが、「SIX DAY WONDER」とてもよかった。
そして大トリ、我らがACIDMAN。の前にMCのBooちゃんの涙でもらい泣きするところだった。このMCで会場がさらに一体化した素晴らしいMCだった。
「最後の国」が流れ始めると会場の期待もいっそう高まる。さいたまスーパーアリーナの一糸乱れないクラップは鳥肌ものである。
1曲目「新世界」。曲が始まる前の太陽が爆発するような映像。まさにACIDMANを待ちに待ったオーディエンスの感情の爆発だ。2曲目は「FREE STAR」。イントロと同時に広がる幻想的な空間。本当に「たった1秒で世界は変わる」と思わせてくれる、もっと色んな人に聴いてもらいたい。ここでのMCで大木さんはなんか疲れちゃったねと言っていた。この日の出演アーティストだったら仕方ない。そしてこのときの大木さんの表情はすがすがしいように思えた。
3曲目に新曲「ミレニアム」。この曲はACIDMANの20年が詰まった曲だと思う。今までの様々な曲を融合させたような曲。ツアーでまた聴けるのが楽しみで仕方ない。4曲目は彼らの代表曲である「赤橙」。今まで観たライブの「赤橙」の中で一番良かったのではないだろうか。MCで大木さんは5曲目の「最後の星」はライブでの破壊力が半端ではない。サビの壮大さは息を呑む。「いつか生まれ変わるなら君の頬に触れるような小さな風にしてほしい」素敵すぎる。MCで、誰もがいつかは死んでしまう。今日出てくれたアーティストも大好きな人も大嫌いな人も誰もがいつかは死んでしまう。それを受け入れることで生きていることが素晴らしいことなんだと、今日という日がかけがえのないのないものなんだと気づくことができる。死ぬということは変えられないけど、生き方は変えられると語った。何回も聴いたMCだが、この会場にいた人が一人でも多くこの言葉を真剣に受け止めてほしいと思った。
6曲目の「世界が終わる夜」。この曲は心が浄化される。世界が終わる時、生きててよかった、楽しかった、と思って笑って終わることができればという曲。ストリングスが入ってる曲だけど全く物足りなさを感じさせない演奏。この音圧たまらない。
7曲目、「ある証明」。呼びたい人が二人いると言ってスカパラの谷中さんと加藤さんが登場。まさか来るとは思ってなかったからめちゃくちゃテンション上がる。この映像かっこよすぎる。ギター一本増えるとこんな変わるんだと思った。ぜひぜひコラボしてほしい。8曲目「飛光」。ダイバー続出。ACIDMANは激しい曲はかなり激しい。ここでのMCがとても心に残った。楽しくて始めた音楽が嫌になったり、苦しくなったり、例えステージの上にいたとしても決して華やかじゃない、みんなと同じ。同じ人間なんだ。頑張ろうって思えた。この後評判良かったらまたいつかやってやろうと思ってますって言ってくれて本当に嬉しかった。9曲目「ALMA」。曲の始まりに機械音的なやつが流れるの珍しい気がする。本当に名曲。このあたりからの編集がまた良くて。ラスサビでなんか降ってきたと思ったら星型のひらひら。(星のひとひらかな?)やることがおしゃれなんだよなあ。
ラストは「Your song」。互いの健闘を称えあう曲。最後の養鶏のところの過去のライブ映像が流れるやつ、なんかグッときた。本当に素晴らしいライブだった。打ち上げほぼみんな残ってくれたって本当にすごい。
”SAI”のおかげでさらにACIDMANが好きになったし、ずっとついていこうと思えた。あと名だたるすごいバンドがACIDMANを祝ってくれてたのがとても嬉しかった。最高の一日だった。一生記憶に残しておきたい一日。
なんかめちゃくちゃ長くなってしまった。初めてライブレポート的な感じで書いてみたけどめちゃくちゃ疲れた。もしもここまで読んでくれた方がいたら本当にありがたい。プレミアムワンマンはまだ観てないので観て書けそうだったら書こう。