2019下関海響マラソン!リタイアバスが熱い!(その5最終回) | 仮装ランナー★ボバランナー

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26キロ地点の関門でリタイア宣言して、あとはバスに乗って帰るだけになり、

 

しばらく私設エイドで応援していた人と話していると、バスがやってきました。

途中で待機していた2台のバスです。

 

 

 

 

バス待ちしていたリタイアランナーが次々に乗り込みますが、

人数がやたらと多いので、全員は乗れません。

 

 

ここで、すんなりバスに乗っていたら、

 

 

あ~またダメだったな~来年もリベンジに来よう・・・

 

 

で、終わっていたハズですが、

 

 

ケガの功名とでも言うべき・・・

 

 

かどうかはともかく、

 

こんな面白い事に遭遇することになるとは、

 

この時は、思いもよりません。

 

 

 

 

 

1台50人くらい2台で100人くらい乗ったのに、

まだこれだけのバス待ちランナーがいます。

 

手前と中央のブロックに座っている人たちもバス待ちの人です。

 

乗りきれなかったのが100人近くいるようです。

 

 

ここでこんなにリタイアするのか?

 

 

と言うほどの人数です。

 

 

実は、最初のバスに乗る事が出来たのですが、

後ろを見たらかなりの数のリタイア者がいる事に気が付き、

わざと乗らずに様子を見る事にしました。

 

 

 

どうやら、スタッフも予想外のことだったらしく、無線で本部にバスの要請をしていますが、

すぐには回せないようです。

 

 

バスなんて、後ろから付いてくるだけだと思っていたらそう単純な事ではないと言う事です。

 

 

各関門で、リタイア人数が少なければ後ろから付いてきたバスで直ぐ回収できても、

想定以上に人数が多いと、一旦ゴール地点に送り届けてから戻ってきたり、

まだ乗せられる人数に余裕があるバスを回したりする必要があります。

 

 

なにしろまだ交通規制が解除になっていない個所が多いので、

配車を上手くやらないと、回収まで時間が掛かってしまいます。

 

 

ここで、スタッフのやり取りを聞いていると、今まで思いもよらなかった事が分かってきて、

急激に興味をそそられ始めました。

 

 

 

 

もちろんそんな事を面白がるヤツなど他にいるはずもなく、

みんなは、がっかりした様子で座り込んでいます。

 

 

 

あの医師美ジョガーが、反対側にいるスタッフに呼ばれています。

 

 

 

すぐ側で、横になっているランナーの処置を頼まれているようです。

 

この美ジョガー余裕はあるような感じだったですが、

ここで走るのをやめて救護にあたってました。

 

お勤めご苦労様です。

 

 

 

背中で語る!

 

Pay it Forward

 

~思いを繋ぐ豪傑たれ~

 

バス待ちの女性ランナーの背中にこんなメッセージがありました。

 

 

よく見ると、シャツに、

 

ゴウケツランナーズ

 

と書いてありますが、グループ名でしょうかw

 

来年は、思いを繋いでください。

 

 

 

 

もう30分くらい経ったでしょうか、

反対側を走るランナーは、完走ギリギリペースです。

 

 

 

 

マリオだ!

 

しかもなんだあの恰幅の良さは!

 

スゴイ!まさにリアルマリオw

 

ゴールできるのか?

 

 

 

あのミニーちゃんがこんな位置にいるとは、

今日は、苦しい走りになっているのだろう。

 

 

そう言えば、ストームトルーパーは、無事ゴールに向かっているのだろうか?

 

 

さらに待っていると、気温が下がってきて肌寒いほどになってきました。

 

 

スタートの時は、あんなに湿度が高くて蒸し暑かったのに今頃下がるのかよ!

 

 

そんな事を思っていると・・・・

 

 

 

向こうの方で、銀色のシートにくるまっていたバス待ちランナーの一人が、

スタッフに向かって声を荒げています。

 

 

どうやら救護用のマイクロバスが来たのに乗れないとか言われたようで、

腹を立てているようです。

 

 

 

結局そのバスに乗ってましたが、

待ち時間が長くなるとだんだんとフラストレーションが溜まっていくものです。

 

 

スタッフの人達も気が気でない様子でした。

 

 

 

それからしばらくして、やっとバスが到着しましたが、

なんと前方からかなりの距離をバックしてやってきました。

 

後ろから来れないので、

なんとかして少しでも早くバスを回すための苦肉の策でしょうか。

 

バスの配車も大変です。

 

 

そして2台のバスに全員乗り込む事が出来て、ゴール地点へと向かいますが、

このバスの中の無線連絡のやり取りが面白すぎました。

 

 

 

 

 

もちろんそんな無線のやり取りなど聞いているヤツなど他にいませんw

 

 

そしてここでのやり取りに、リタイアバス配車の真髄を垣間見た思いでした。

 

 

そのやり取りは、こんな感じです。

 

 

「こちら本部、○号車応答願います」

 

「こちら○号車どうぞ」

 

「○号車には何人乗っていますか?」

 

「○○人乗ってます」

 

「第○関門の残り人数は、何人ですか?」

 

「○人です」

 

「○号車、そこから第○関門へ寄ってください」

 

「了解、第○関門へ寄ります」

 

「○号車現在地はどこですか?」

 

「こちら○号車現在○○の辺りです」

 

「第○関門の救護所にまだ一人残っているようなので、向かってください」

 

「○号車了解」

 

 

これはやりとりの一部にすぎません。

 

実際には、もっと複雑なやりとりが延々と続いていました。

 

 

どうやらバスは、1号車から7号車(もしかしたら8号車)まであって、

それをコース上に待機させて、順次回収に向かわせていたようです。

 

 

本部で指揮していたのは女性ですが、この人の指示がやたらとテキパキしていて的確で、

聞いていて感心してしまいます。

 

 

スゴイ!配車のプロだ!

 

 

本部の様子を想像してみると、こんな感じではないでしょうか。

 

 

大きなホワイトボードに、コースの略図が描いてあって各関門の位置が示してあります。

 

関門の位置には、バス待ちランナーの数が書かれています。

 

バスは、番号が書かれたマグネットになっていて、

現在位置に合わせて刻々と移動しています。

 

 

指揮官の女性は、このボードを見ながらスタッフに指示を出してボードの数字を書き換えたり、

マグネットバスの位置を移動させたりしながら、

リタイアバスと連絡を取り合って効率よくランナーを回収している・・・

 

 

そんな光景が目に浮かびます。

 

 

イメージ

 

 

まるで災害対策本部のようですが、

 

 

 

これはもしかしてアレにも似てないか?

 

 

 

CICの中の様子。

 

 

みなさんCICをご存知ですか?

 

 

イージス艦などの戦闘指揮所の事です。

(Combat Infomation Center)

 

イメージ

 

戦場の情報を集約させて、戦闘の指揮を執る場所です。

 

 

とにかく小規模な大会ならともかく、

1万人規模の大規模な大会だとリタイアバスの運行と配車について、

 

どこに待機させておいて、どのルートを通ってゴール地点に運ぶかなど、

事前に入念に準備をしておく必要があります。

 

そして、大会当日は不測の事態にも対応できる有能な指揮官を本部に配置していなければ、

効率よくバスの運行ができないと言う事です。

 

 

あの女性は、毎年指揮を執っているのだろうか?

 

また来年バスに乗ってみようかな?

 

もう面白すぎて、楽しすぎて、もっとバスに乗っておきたかったくらいですw

 

 

バスを降りる頃には、大会の別の面白さに気が付いてリタイアして逆に?満足したほどでした。

 

 

あ~リタイアバスに乗ってよかったw

 

 

みんなも今度リタイアバスに乗ったら、無線連絡に聞き耳を立てよう!

転んでもただでは起きない精神を発揮すると、きっと楽しめるよw

 

 

 

何かこう清々しい気分で、バスを降りて制限時間が迫っているゴール地点に行ってみると、

あの仮装ランナーがゴールする所でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリオ!

 

 

リアルすぎて笑ってしまいますw

 

 

正直これだけの恰幅の良さ(高BMI値)で完走してしまう事が、

オドロキです。

 

 

いろんな意味で、夢を与えてくれる仮装ランナーではないでしょうか。

 

 

で、やっぱり翌週の福岡マラソンにいたマリオは、この人だったような気がする。

 

 

福岡マラソンに現れたリアルマリオ

 

 

しばらくすると、カウントダウンが始まり最終ランナーがゴールゲートを通過して、

大会終了しました。

 

 

 

そう言えば、あのストームトルーパーは、ゴールしたのだろうか?

 

 

 

 

いました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながら37キロ地点で、回収されたそうです。

 

 

何しろプラスチックのコスチュームなので、

最初にあれだけ湿度が高いと、かなり苦しかったと思います。

 

 

よく37キロまで持ったと、健闘を称えたいほどでした。

 

 

このあと会場を後にして、駐車場に戻ってクルマの中でまったりしていると、

いつの間にか1時間くらい寝ていましたw

 

 

と言うわけで、今回はリタイアバスの奥深さを知ることが出来たという充実した大会でした。

また来年もリタイアバスに乗りにリベンジに来る事に決定です。

 

 
 
おわり