石山寺を出て、湖岸道路を経て三井寺へ。石山寺からは一号線を行くのが常道だが、私はこっちのほうが好きだ。琵琶湖の景色が素晴らしい。遠くに雪をかぶった比良山系が遠望できる。ここは迷ナビに感謝しよう。

 湖岸道路を進み、観音寺の交差点を左折して、山のほうへ狭い道を入っていくと三井寺の山門前に出る。駐車場に車を止め、山門をくぐる。
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 三井寺の正しい山名は長等山 園城寺。思っていたよりも大きなお寺だ。三井寺という名前は、天智、天武、持統、と三代の天皇が産湯をつかわれたという霊泉が、境内に湧いて、御井の寺と呼ばれたのがいわれらしい。

 まずは近江八景に数えられる鐘楼を訪ねる。何も鐘が八景なわけでなく、琵琶湖の湖面に響き渡る鐘の音が御井の晩鐘と呼ばれて有名になったのだ。
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この鐘は、冥加金を払えばだれでもつくことができる。珍しいものが大好きな私もさそっくついてみた。グォー―――――ン。重々しい音が。腹の底に染みわたる。良い音だ。これぞ晩鐘。夕暮れに響くと感動するだろうな。

 鐘の音に感感じ入った後は、まずは本堂にお参り。
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ここで気を付けなくてはいけないことがある。実はこの本堂は、西国三十三ヶ所の霊場ではない。三井寺には、お堂によっていろいろな御朱印があり、西国巡礼の御朱印はあとで尋ねる観音堂にあるのだ。間違えやすいので気を付けなければならない。

 本堂の裏には霊泉の湧く閼伽井屋があり、今もこぽこぽと音を立てて今も泉が湧いている。またこの閼伽井屋には、左甚五郎作の龍の彫り物があり。井戸を守っている。
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重文の三重塔や
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弁慶の引きずり鐘が収められたお堂などを見学しながら奥へ進むと、西国十四番札所観音堂がある。
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早速お参りをして御朱印をいただく。
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この日は、観音堂の内陣が特別公開されており、重文の愛染明王坐像他、諸仏を観覧することができた。とっても目の保養になった、

 観音堂から外を見ると、琵琶湖と大津市街の景色が素晴らしかった。
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さらに外へ出ると
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大津が一望だ。この景色だけでもここを訪れる価値はあるだろう。
 
 階段を下って駐車場へ。あとはJR大津京駅でハンコをもらって、昼飯・・と思ったのだが、大津市内で近江名物を食べれる店がなかなかない。
 タブレットを使っていろいろ調べたのだが、帯に短したすきに長し。ウナギも近江牛も高すぎる!!かといってラーメンではここまで来た値打ちがない。結局、石山寺まで戻ってシジミ御飯定食をいただく。これはおいしかった。鯉のあらいもついていて、湖国の味を少しだけど味わえた。
 
  帰りは石山ICから再び京滋バイパスへ。あとは第二京阪、近畿道と気持ちよく帰ってきた。

 今回は近江の景色と味を味わう旅だった。次は京都市内をめぐることになる。この季節、いかに混雑を避けるかが課題になるだろう。やっぱり、早朝を狙うしかないかな?