朝から、金沢市内を散歩。市内を広く、武家屋敷跡や兼六園も一周して、たどり着いたのは金沢城。ここは以前は金沢大のキャンパスだったのだが、今は往時の姿に復元中。

天守閣跡に登ると

絶景かな、絶景かな。総距離8㎞ほど歩いてホテルへ戻る。

 

 朝食をいただき、バスに乗って富山に向かう。北陸道のバスの旅は快適だ。ただし、天気は悪く、立山連峰は見えず。

 

 富山空港に着陸する飛行機の下をくぐりぬけ、高速を降りたバスは、市内に入り、まずはガラス美術館を併設した、富山市立図書館へ。

 

 この建物は隈研吾さんが設計した建物で、内装が独特でうつくしい。

上から吹き抜けを見下ろすと。

素晴らしい景色だ。併設されているガラス美術館も見学。美しい作品群にうっとりした。

 

 さて、この建物に寄ったのは、列車の発車に時間を合わすため。今日は、あいの風富山鉄道、一万三千尺物語に乗車するのだ。

 

 バスは富山駅の裏に到着。まだ発車まで時間があるので、お土産を見て時間をつぶす。

 

 ホームへ上がると間もなく一万三千尺物語が入線してきた。一万三千尺とは、すなわち4000m。富山湾の底から、立山連峰の頂上までの標高差をあらわすらしい。

 

外観は元車となった413系から、窓配置が換わっている程度だが、中はソファー掛けのゆったりした座席が並び、木目がきれいなインテリアも素晴らしい観光列車に、生まれ変わっている。

 

 早速乗車。座った席は海側のボックス席。発車して間もなく、ウェルカムドリンクがふるまわれ、景色を楽しみながらいただく。

 

 富山湾の青が美しい。この列車は、富山を起点に糸魚川方面に進み、泊駅で折り返し富山へ戻るというコースを走る。

 

 車内では、富山湾で取れた新鮮なお魚を握ったお寿司を中心とした、懐石料理がふるまわれる。

 

 まずはビールとともに。おいしい。ここで登場、またまた北陸のお酒。まずは立山の350mlを二本。これが、料理と最高に合う。辛口なのに深みがあってのど越しもいい。あっという間になくなって、三本目をいただく。うまい。

 

 泊駅に着くころにはすっかり出来上がってしまっていた。

 

 泊駅で、ヒスイ海岸についての講話があり、大きなヒスイの原石にも触ることができた。この辺りの海岸ではヒスイが拾えるらしく、運が良ければお宝級の一品に出会えることもあるらしい。

 

 折り返して、景色を楽しみながら富山へ戻る。

 

 富山湾の素晴らしい幸、立山の名水と富山平野のおいしいお米で作られた最高のお酒。富山の恵みを堪能できる列車だった。

 

 富山駅からバスに乗り換え、今夜のお宿は宇奈月温泉 延楽さん。

 

 部屋から黒部峡谷が一望。お風呂よし、お湯よし、料理よし。酒はうまし。文句なしのお宿だった。

 

 飲んだくれてべろべろで、寝床に転がり込む。黒部川のせせらぎの音を遠くに聞きながら眠りに落ちていった。  おやすみなさい・・・。

 

 続く