近年ではもっとも充実したPMFだった。
昨年の快速で飛ばすマーラー第7もおもしろかったが、今年はショスタコーヴィチ。
ゲルギエフの血となっている作曲家の演奏だけあって、本気度が違う。
しかも難しい第4って選曲がまたいいんだよな。
前半はフランスものだから仕方ないのだが、そのあまりの軽さに肩透かしを食らう。
イベールは独特の不安な雰囲気のメロディーが気に入ったが、ドビュッシーはのろのろし過ぎていただけなかった(ついでに雰囲気もない)。
しかし後半のタコ4は何もかもが違っておもしろいことこのうえない!
多少はかじっていて半分程度しか知らない曲だったが、全編聴き手として集中力が切れることがなかった。
巨大な迫力と室内楽的な透明さをみせつつ、純音楽としての楽しさを表現した。
各パートのうまさはもちろんであるが、コンマスはさらに一歩すすんで音楽の深い意味まで奏で、感動した。
それにしてもゲルギエフはいいね。こういう寄せ集めのオーケストラからもゲルギエフの音楽をやるとこなんざ、大した腕だよ。
来年はモーツァルトの“ドン・ジョヴァンニ”をやるらしく、オケはピットに入るが、東京・川崎公演では交響曲をやってほしいものだ。