ワグナーに続きこれも大ホームラン的名演!ウィーン芸術週間ライヴでもオットーらしいすばらしい演奏だったけど、このフィルハーモニア管とのスタジオ録音はそれを凌駕する。スコアを追いながら聴くと、じつに楽譜に忠実に演奏されているのがわかる。バーンスタインをはじめ、今まで聴いてきた気鋭の指揮者は、過大で自己主張が強すぎる、ように感じるほど。マーラーの真意・意図は違う。ほんとうはこういう曲だったんじゃないか、としみじみと浸りきってしまう。おどろおどろしい人生の壮絶な闘い、ではない。清らかで優しさに満ちた楽想。特に1楽章がすばらしく、なんどでも聴き入ってします。オットーの素朴なスタイルも功を奏している。ここでこう決めよう!などと肩肘を張ることはなく、あくまでも自然。格好つけようなんてさらさら思っていない。主役は作曲者・スコアであると言っている。オットーのベートーヴェンはCDでずっと接してきたが、これほどの共感は覚えなかった。しかしマーラーはいい。第2もこれから聴いてみる。バイエルン放送オケとのライヴは聴いて、気に入っているが、同じスタジオ録音だからこれは違うだろう。


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