パッケージにはコメディと書いてあるが、れっきとしたシリアスドラマであった。現代アメリカ人(夫婦関係や女友達関係)が直面する心の問題をストレートに描く。ストーリーはスリリングであり性描写はそれなりにハードだ。しかし大きく脱線はしないし、ワルい人間は登場しない。みんな日常生活になにかしらの大きな不満をもち、新しい展開を期待している。

BS1でたまに放送する“ザ・リアル・ボイス”という番組がある。ダイナーでアメリカ人の本音をしゃべってもらうドキュメンタリーで、おもしろい。先の大統領選や経済格差に関して彼らはほんとうに思ったことをしゃべる。その心の底が見えて興味深い。この映画もそういうことだ。苦しみ悩んでいる人たちのリアルっぽい主張と行動。そうでなくては映画はつまらない。