こんなに圧倒的に政府批判する映画はまず日本では作られない(事実であるが)。この国では政治的圧力が制作側に働くのか(対応しうる勇気あるスポンサーは殆どないだろう)、または自浄作用が勝手に働くのだろうか。それにしてもこの映画は国家の恐ろしさをもろに実感できる。それを29歳のエドワードスノーデンが暴露したことは爽快だ。しかし彼には葛藤があった。ルービックキューブに隠して“情報”を外に持ち出すシーンはスリリングで映画としてのおもしろみも十分だ。しかしパナマ文書にしても一部は明るみに出るが、権力者はそれを必死に隠そうとし大衆の脳裏から忘れさせようとする。その意味でオリバーストーンが放ったこの映画の意義は大きい。彼は今度はパナマ文書を題材に映画を撮るかもしれない。映画館は混んでいた。みんな固唾をのんで見入っていたのが印象的だった。骨太な映画が最近少ないからな。とくにああいうシネコンでは。


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