ハンマークラヴィーアというピアノソナタの終楽章は、フーガという指示はないにしても彼特有の立派なフーガだ。弦楽四重奏の大フーガの、あのわけのわからない巨大な音楽の建築物。なかなか理解できるもんじゃないが、何度も聴くと中毒のようにはまってしまう。このピアノソナタでもそれまでの楽章はさほどピンとくることはないが、この終楽章だけは一気にハマった。近年、ベートーヴェンの音楽はザルツブルク音楽祭では昔のように中心に位置してはいないらしい。とって変わってブルックナー、マーラー、それともワグナー、シュトラウスといった大柄なものなのか。プログラムを見ていないのでそこは憶測でしかないが。今朝はジョルジュ・プレートルとイタリアのオケが演奏するベートーヴェン交響曲2と3番と聴きながらきた。プレートルは今月4日に他界してしまった。とても高齢であった(96才?)。最近まで現役で指揮をしていたからすごい。ウィーン交響楽団とは最近も定期でやっていたんじゃないのか。あの年齢で最期まで音楽を生業としてきたのはなんとも羨ましい話だ。それに彼の作り出す音楽は生気に満ちておりそれと同時に洒落っ気もあった。このベートーヴェンのライヴもすごい!濃厚で美しい、様々な味つけを堪能できる。重量感も申し分なく、即興性もある。彼にしかできないベートーヴェンだ。しばらくはベートーヴェンの音楽を聴く毎日になるだろう。
あ、酒はこう寒くっちゃ冷たいルービーはちとツラい。だから西友でミニパックのワインを買い込んで電車で飲んでいる。赤と白。味なんかよくわからない。ワインだなーと思って飲んでいる。要はほどよく酔えればそれで満足なのだ。